「共産党が嫌い」 馬場前代表が藤田共同代表を擁護 “人生の師”は「けんかは怒った方が負け」とチクリ

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【全2回(前編/後編)の後編】

 自民党と連立を組み、与党として出発したばかりの日本維新の会。しかし、藤田文武共同代表(44)に“公設秘書への公金還流”疑惑が発覚し、釈明会見を開く事態に。本人の会見やSNSでは、与党党首にふさわしからぬ言動に及び、火に油を注いでいるが……。

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 前編【維新・藤田共同代表の“あり得ないスピード出世”の背景 「体育会系気質で党内の人望はとにかく厚い」】では、藤田氏がスピード出世を遂げた背景について紹介した。

 さて、ゆかりの面々は今回の騒動をどう見ているか。

「赤旗のあまりにも品のないやり方に対して怒ってるんよね? 藤田君の言ってることは、ほぼ筋通ってる」

 そう擁護するのは、維新の幹事長、共同代表、代表を歴任した馬場伸幸顧問(60)である。

「法律に違反してたら絶対にあかんことやけど、“違法ではなくとも、それ道義的にどうですか?”ってことは、藤田君のことだけじゃなしに、どの業界も結構多いわけよ。公設秘書は、藤田君のしんどいときにずっとサポートしてくれた。お金を超えた関係や。俺は藤田君のことを弟やと思ってる。5~6年付き合ってるけど、ずるいことしようと考える人間ではない」(同)

 こんな思い出も披露する。

「1回目の選挙で滑ったとき、ケアするための面接をしたんやけど、藤田君が“政治家を目指すか悩んでいます”と言った。そこで俺は“絶対あきらめたらあかん。藤田君は絶対ええ政治家になれるから、しんどいと思うけど、頑張ってやり”言うてな。それで藤田君は引き続きやるっちゅうことを決断したんや」(同)

 藤田氏は共産党が嫌い?

「藤田君は知らんけど、俺は嫌いやからね」(同)

「喧嘩は怒った方が負け」

 一方、苦言を呈するのは、藤田氏が参加した「林英臣政経塾」の創設者で、松下政経塾の1期生でもある“人生の師”林英臣氏だ。

「私は彼が人と争っているのは見たことがなかった。周りからいじられてもニコニコしていてね。よほど赤旗にカチンときたのでしょう。今回の件をけんかだと考えた場合、藤田は弱点を突かれて興奮してしまった。けんかは怒った方が負けです。ささいなことでカッカしないように、今度会ったときに注意しないといけませんね」

 そこで気になるのは、赤旗の次なる一手。赤旗は記者の名刺が公開された件で、藤田氏に対し、11月10日までに削除と謝罪を求めていた。が、藤田氏のSNSには依然として公開されたままである。

 赤旗に尋ねると、

「回答期限である10日までに藤田氏からの書面での回答はありませんでした。回答がないことを受け、これから法的な検討に入ります」

 一部を隠して公開された記者のアドレスには、10日までに1万1500件ものメールが届いているという。SNSには〈顔もあちこち出ているから、調子に乗って刺されないように前後左右気をつけていないといけない〉なんていう物騒な投稿も。

 ますます過熱する“けんか”の行方やいかに。

 前編【維新・藤田共同代表の“あり得ないスピード出世”の背景 「体育会系気質で党内の人望はとにかく厚い」】では、藤田氏がスピード出世を遂げた背景について紹介している。

週刊新潮 2025年11月20日号掲載

特集「赤旗記事にチンピラ的言動 維新藤田文武共同代表の凄すぎる“出世術”」より

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