投手経験1年でプロになった「小林宏」本人が明かす“覚醒の瞬間” オマリーとの14球は「一人のバッターとの勝負でしかない」(小林信也)

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 中学を卒業後、小林宏は、野球の強豪で知られる崇徳高校に進学した。

「甲子園に行きたいとも思っていなかったので、野球部には入りませんでした」

 中学では野球部。だが中3夏まで身長162センチと小さかったせいか、甲子園は他人事だった。略歴に〈高校では軟式野球部〉とあるが、「あれ、違うんです」と小林は笑った。

「2年の夏まで帰宅部で、いつも友だちと遊んでいました。仲良くなった友人が野球経験もないのに『軟式野球部に入る』と言うので」

 小林も一緒に入部した。...

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