北朝鮮を「最も美しい首都」と大絶賛… デヴィ夫人が「拉致問題の解決は無理」と言い切る理由

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「被害者の苦しみを想像したことがあるのか」

 今もなおデヴィ夫人は、この時の北朝鮮と同じ主張を述べているわけだが、拉致被害者の家族を支援する組織「救う会」の西岡力会長は、

「言語道断です。日本は被害者を“戻す”という約束など、公式にはしていません。何より、本人たちが日本にいたいと言っていた」

 と断じるのである。

「そもそも、北朝鮮は国家犯罪である拉致事件を起こし、日本の主権を侵害しました。はなから抗弁の余地はありません。にもかかわらず、いまだ蓮池さんたち以外の拉致被害者を帰さず、事件の全容も明らかにしていない。日朝平壌宣言が発表されて20年以上がたった今も、両国が国交を正常化できない理由は、北朝鮮が拉致問題を“解決済みだ”と棚上げしてきたからです。デヴィ夫人は被害者や家族の苦しみを、想像したことがあるのでしょうか」(同)

 テレビの世界では、歯に衣着せぬ発言で人気のデヴィ夫人。だが、拉致問題の経緯については、あまりに無知だと言わざるを得ない。北朝鮮には、都合の良いタレントということだろうか。

週刊新潮 2025年11月6日号掲載

ワイド特集「マイライフ」より

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