高橋藍の交際報道、「二股」よりガッカリされた理由とは? インフルエンサーとの交際に「見る目がない」

エンタメ

  • ブックマーク

 10月23日、「週刊文春」が報じた、バレーボール日本代表の高橋藍(24)の二股交際。ライターの冨士海ネコ氏は、二股交際の事実よりも世間をがっかりさせたのは、交際相手の属性だったのではないかと分析する。

 ***

 人気バレーボール選手・高橋藍さんの「二股疑惑」報道が世間をざわつかせている。独身の若手アスリートが女性と交際していても、ふつうなら「青春だね」「モテるのも納得」と温かく受け止められるはずだ。だが今回は、「二股」という不誠実さに加え、相手が「インフルエンサー」と「セクシー女優」という点で、ファンの気持ちが一気に冷めた。「がっかりした」という声が広がり、これまでの爽やか好青年イメージに傷がついてしまった。

 スポーツ選手が恋愛やファッションに関心を持つことは昔から批判の的になりやすい。「プレーに集中してほしい」「浮ついて見える」といった声は、特に人気選手ほど浴びやすい。しかも「交際相手の属性」しだいで、好感度は乱高下する。

 例えば大谷翔平選手やサッカー日本代表・三笘薫選手のように、同業であるアスリートと結婚したケースでは、真面目で健全な印象が強まりイメージも上がる。大谷選手が結婚した時に「女子アナじゃなくてよかった」という声がSNSにあふれたものだ。

 思い返せば、かつてはスポーツ選手や芸能人が女子アナと交際・結婚すると「また女子アナか」と冷ややかな目で見られていた。そして今や時代はテレビからSNSへ。「嫌われる属性」も「女子アナ」から「インフルエンサー」に変化している。

 最近ではサッカー日本代表・堂安律選手や、SEKAI NO OWARIのFukaseさんなど、人気男性有名人の「インフルエンサー女子」との交際が報じられるたびに同じような反応が起きている。「あの人までそっち側に行っちゃったの?」という落胆の空気が流れるのだ。相手の肩書は違っても、「がっかり構造」は驚くほど似ている。

野心的な女性は嫌われる 単なる「嫉妬」で片付けられないファン心理も

 女子アナは、「結局、勝ち組狙いでしょ」とたたかれた。清楚で上品、控えめな印象で視聴者に安心感を与える一方で、最終的には華やかな男性と結ばれる。そんな「控えめに見せて計算高い女性」への反発があった。

 一方で、インフルエンサー女子の場合は真逆だ。SNS上で自分を表現し、フォロワーと日常を共有し、恋愛観も発信する。ある意味、全てをオープンにするタイプの女性である。こちらはこちらで「自己顕示欲が強そう」「目立ちたがり」というイメージが先行し、「露骨過ぎる」とたたかれる。

 時代が変わっても、「野心が透けて見える女性」がたたかれる構造は変わっていない。

 近年では、この「野心」をもっと徹底的に追求した「プロ彼女」なる女性たちの存在にも注目が集まっている。人気男性有名人と結婚するという目的をかなえるために、容姿を磨き、彼と暮らす家を居心地よく整え、家族や友人にも交際を明かさない口の堅さを貫く。ある意味で努力家の女性といえるが、批判も根強い。それは自分の力だけでは豊かな暮らしや承認欲求を満たせず、有名人男性のステータスを借りるという「他力本願」な姿勢が、世間の神経を逆なでするからだろう。

「自分を磨いて、夢をつかんだ」と言えば美談に聞こえるが、その「夢」が他人の成功によるものであると感じたとき、人は素直に祝福できない。特に女性の目線からすれば、男性側は「あんな女性に引っかかるとは見る目がない」と減点の対象になる。

 しかし、長らくメディアはそうした気持ちを「若い女への嫉妬」と茶化してきた。批判することすら笑われてきた背景もあったからこそ、SNSでは「本当は応援したかったのに残念」という声が大きくなっているのではないか。

次ページ:コンテンツ化される令和の恋愛 インフルエンサー女子たちの「肥やし」になってしまう男性たちへの同情

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。