センターは「あっちゃんかな、たかみなかな」 AKB48“最初の卒業生”が明かす「1期生」の素顔
宇佐美友紀インタビュー
今から20年前に行われたAKB48の1期生オーディション。宇佐美友紀さん(40)は、希望していた「司会」ではなく、メンバー候補としてその場にいた。会場は東京・芝浦のスタジオ。集まったのは、ほとんどが芸能活動未経験の素朴な少女たちだった。合格後、レッスンが始まると、経験の無さから「辞めたい」と漏らす日々だったという。(全5回の第3回)
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オーディションは20年前のことで、記憶が曖昧な部分もありますが、いくつか覚えていることがあります。会場は東京・芝浦の倉庫のようなスタジオでした。駅からも距離があって、初めて行く場所でしたし、本当にこんな場所に行って大丈夫なのかと不安な気持ちでした。
会場には、たくさんの女の子たちがいましたが、その多くは「何もやったことがない子」や「前世(過去の芸能活動経験)がない子」という印象でした。つまり、ほぼ素人ばかりが集まっていたということですね。
オーディションでは、簡単な振り入れと、自分で練習してきた2曲をカラオケで歌う審査がありました。秋元康さんを含め審査員の方が、長い机にズラッと並んでいて、私たちは一人ずつその前に立って歌とダンスを披露する形でした。
私は倖田來未さんの「real Emotion」と、上戸彩さんの「愛のために」を歌った記憶があります。特に歌やダンスの経験はなかったので、キーの上下があまりない曲で、自分にとって歌いやすい曲を選びました。
最終選考まで進めば、大好きな(ダンスプロデューサーの)夏まゆみさんや秋元康さんに会える、というのが大きなモチベーションでしたね。当時の私はモーニング娘。をはじめハロプロが大好きで(ちなみにモー娘。のオーディションは一次審査・書類で落ちています。笑)、夏さんはその振り付けを担当されていたので、絶対に会いたかったんです。
合格発表は当日ありました。あいうえお順の名簿の上から名前が呼ばれていき、呼ばれない子はその場で落ちたということになります。私の前は板野友美ちゃんだったと思うのですが、その次に自分の名前が呼ばれたときは本当に驚きましたね。
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