ドラフト会議も阪神が巨人に勝利!? 巨人関係者が疑問を抱く“目先の戦力強化を重視しすぎたドラフト戦略”
今年は阪神に軍配
育成ドラフトで指名された選手を見ると、冨重英二郎(神奈川フューチャードリームス・投手)は来年で25歳、知念大成(オイシックス・外野手)は来年で26歳になる。いずれも1年目から勝負の年齢だ。この点も、将来性よりも、目先の戦力強化を重視した印象を与える。
巨人が、ここまで徹底して即戦力にこだわった理由について、前出の球団関係者は、以下のように話す。
「優勝を逃すととにかく補強する球団の体質がありますが、チームの将来を見て編成を考えるトップがいないことが原因ではないでしょうか。そうなると、どうしても現場の意見が通りやすくなります。原辰徳監督時代は、比較的将来を見越した指名がありました。岡本和真や浅野翔吾をドラフト1位で獲得し、育成ドラフトで指名した選手を支配下に引き上げています。原さんは、監督としての実績が十分で、球団内の地位が確立されていたため、そういったことができたのかもしれませんが……」
2017年のシーズン途中から就任した鹿取義隆GMが2018年10月に早くも退任した。その下でスカウト部長を務めた岡崎郁氏や、その後を受けた長谷川国利スカウト部長もわずかな期間で辞めている。腰が据わらない目まぐるしい人事が、ドラフト会議の結果に影響を及ぼしていると言えるだろう。
ドラフトの結果が出るのは数年後であり、巨人が指名した選手の方が多く活躍する可能性ももちろんある。ただ、現在のチーム状況や将来のチームを考えると、最適な選手を指名したという点では、今年は阪神に軍配が上がるドラフトだった。
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