沖縄「首里城正殿」復元は間もなく最終段階へ 6年前の全焼直後、関係者が明かした「とてつもない喪失感」と「復活への決意」を振り返る

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絶望から立ち上がった関係者たち

 2019(平成31/令和元)年10月31日、沖縄のシンボルとして威容を誇っていた首里城は、暗闇を紅蓮の炎で照らしながら姿を消した。正殿や北殿、南殿など主要な7棟が焼失。被害エリアの総面積は約4200平方メートルに及んだ。

 首里城の歴史は火災と復元の歴史でもある。琉球王国時代に3度燃え、1928(昭和3年)からの「昭和の大修理」を経て、戦時中の沖縄戦で焼失。戦後は1958(昭和33)年に第二の坊門「守礼門」などが復元され、1986(昭和和61)年には正殿の復元を含む本格的な復元プロジェクトが立ち上がった。...

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