「吐いてしまうほどの肉を無理やり食べさせて…」 激ヤセした元大関「貴景勝」の驚くべき食生活 実父が明かす

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 昨年9月、28歳の若さで引退した元大関貴景勝。慢性的な首のけがに苦しみ、満身創痍の幕引きを迎えた。湊川親方として年を一つ重ねた今は、激痩せぶりが話題になっている。父親に話を聞くと、とにかく、現役時代に食べていた量が「異常だった」という。

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急激に痩せて……

 貴景勝といえば、突き押し相撲だった。身長175センチと上背がなかったからこそ、目方を増やし、筋肉を鍛え、突っ張りと押し出しを極めたとされる。

「引退が早かったのは、戦い方が、体への負担が大きい突き押しに偏っていたからでしょう。小兵力士の宿命ともいえる結末ですが、それでも大関まで上り詰めたのは、見事の一言です」 (大相撲担当記者)

 引退後は湊川親方となり、常盤山部屋の部屋付き親方を務めてきたが、

「急激に痩せてしまい、その姿が注目を集めています。特に今月4日、両国国技館で断髪式が開催され、大銀杏(おおいちょう)にハサミを入れたシーンが報じられた時は、反響が大きかった。“これは一体、誰?”などと、驚きの声が上がりましたね」(同)

 以前の面影がなくなるほど、スリムになった理由は何なのか。兵庫県芦屋市に住む、実父の佐藤一哉さん(64)に尋ねると、

「現役を終えた今、食生活が普通になり、体重が自然に減っただけのことです。もともと、貴信(元貴景勝の本名)は食が細かった。ダイエットなんてしていないし、病気でもありません。むしろ、肌はツヤツヤで、血液検査の結果もさまざまな数値が正常化したと聞きました。どんどん痩せていくのでスーツを何度か買い直したようですけど、親としては健康的になってくれてホッとしたというのが、正直な気持ちです」

ラーメン8杯にどんぶり飯3杯

 現役時代、最大で183キロもあった体重は今月、およそ110キロまで落ちたという。振り返ってみると、かつては尋常ならざる量を食べていたとか。

「小学3年生で相撲を始めた息子が実家にいた頃は、私が無理やり食べさせていました。子どもの時から吐いて戻すぐらい、たくさんの肉を与えていた。もちろん、大きく強くなるためです。そして、入門後はさらに食べるようになったと。“7~8杯のラーメンを平らげた後、どんぶり飯を2~3杯かき込むような食事をしていた”と、聞いたのを覚えています」(実父の佐藤一哉さん)

 相撲部屋の食事は1日2回。稽古後の昼食と雑用後の夕食で、いずれも鍋などのおかずが出される。とりわけ若い衆は太るために一度に5~6杯はどんぶり飯を食わされるという。

「貴信も無理を押して食べていた時代が長かったので、ご飯を味わうということがよく分かっていないかもしれません。これからは本当に好きな食べ物を見つけて、ゆっくりと食事を楽しめるようになってほしいと思います」(同)

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