「ここまで似ているとは…」草なぎ剛主演ドラマ、大ヒット韓ドラに“寄せた”裏事情

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

昨年も同じような“疑惑”

 それにしても、配信で大当たりした海外ドラマとそっくりなのはどういうわけなのか。同じような“疑惑”は2024年初頭にもあった。日本テレビ系で放送された門脇麦主演のヒューマンドラマ「厨房のありす」だ。22年6月末からNetflixで配信され世界的な大ヒットを記録した韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」とキャラクター造形がそっくりだったのだ。主人公はともに自閉スペクトラム症を抱える天才的頭脳の持ち主で、シングルファーザーに育てられている、唯一の親友が元ヤンキー、母親が超エリートなど、非常に類似点が多かったという。

「世の中にこれだけドラマが溢れかえると多少、設定が似通う作品が出るのも仕方ありませんが、『厨房のありす』も『終幕のロンド』もむしろ意図的に参考にしているようにも見えます。ドラマの社内会議では、プロデューサーから脚本家や演出スタッフに、具体的なドラマ名を挙げながら『配信で大ヒットしたドラマのように作って』と指示するケースは日常茶飯事。確信犯と言われても仕方ありません。ただ、あまりに酷似しているとクレームが入りますから、最終的には別物になるように仕上げるわけです」(在京キー局関係者)

 日本のテレビ局が配信にシフトしているのは間違いなく、Netflixを開いても最近は多くの日本ドラマが「今日のシリーズTOP10(日本)」にランクインしている。世界で戦うためには配信ドラマを意識した作品作りになるのは無理もないが……。

「番組制作にかける予算が年々減少しているテレビ局は、配信に生き残りをかけています。そこで思いついたのが、過去の大ヒット作に寄せたドラマを作ることです。例えばNetflixの検索欄で『遺品』を調べると、『ムーブ・トゥ・ヘブン』と『終幕のロンド』が仲良く隣同士で表示されるのです。もちろんユーザーの視聴歴などによって必ずしも同じようにはなりませんが、少しでも目立つことで視聴回数を増やす作戦である可能性は高いです」(前出の在京キー局関係者)

「終幕のロンド」は3話以降、生前整理をきっかけに純愛路線へと舵を切る気配を見せているが、これも草なぎがかつて主演した2011年放送のTBS系日曜劇場「冬のサクラ」が大ヒット韓ドラ「冬のソナタ」に酷似していたことを彷彿させる。このような“コバンザメ商法”は視聴者の理解を得られるのだろうか。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。