ロッテ「益田直也」がロッカールームで暴れて骨折…“八つ当たり行為”で負傷した自業自得な男たち

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ヒーロー賞が冷蔵庫

 最後は“冷蔵庫殴打事件”で名を馳せたDeNAのリリーフ右腕・パットンを紹介する。

 2019年8月3日の巨人戦、2点リードの8回に登板したパットンは、先頭打者から3連打を浴び同点を許し、1死も取れずにKOされてしまう。

 自身の不甲斐なさや審判の判定に対するイライラから平常心を失ったパットンは、ベンチ内の冷蔵庫に八つ当たりし、両拳で右、左、右と3度にわたって殴打した。

 ところが、力を入れ過ぎたのが祟り、右第5中手手根関節脱臼骨折で、残りシーズンを棒に振る羽目に……。

 事態を重く見た球団は8月13日、罰金500万円とリハビリ期間中の野球振興活動への参加というペナルティを科した。

 そして、冷蔵庫にまつわる話は、これだけで終わらなかった。

 翌2020年8月27日の広島戦、1点リードの6回1死一、三塁のピンチにリリーフしたパットンは、2死後に四球で満塁としたものの、田中広輔を155キロ直球でレフトフライに打ち取り、見事無失点で切り抜けた。

 3対2の勝利後、先発・井納翔一とともにお立ち台に上がったパットンには、家電量販店ノジマからヒーロー賞が贈られたが、賞品はなんと冷蔵庫だった。

 前年の殴打事件を嫌でも思い出させる皮肉な巡り合わせに対し、ノジマ側も公式ツイッターで「誤解のないよう念のため…お伝えさせて頂きます。パットン選手へのヒーロー賞として冷蔵庫を贈呈させていただいた件につきまして、裏側に特別深い意図があるわけではございません」と弁明し、顔文字付きのユーモラスな文面が話題になった。
10月17日から秋季練習に合流した益田。来季は「1から頑張って」クローザーの座を勝ち取り、節目の記録に再挑戦することになる。

久保田龍雄(くぼた・たつお)
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。最新著作は『死闘!激突!東都大学野球』(ビジネス社)。

デイリー新潮編集部

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