「助けて、と年上の男性市議に涙目で…」 “ホテル密会”前橋市長、活動再開に向けて地ならしか 「彼女のシナリオ通りに進んでいる」

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 部下の既婚男性とのホテル密会が発覚してから約1カ月。追及の矢面に立つ群馬県前橋市の小川晶(あきら)市長(42)が公務再開に動き出している。まさかの続投宣言に至った裏には、彼女の描く“絶対やめない”シナリオの存在があった。

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「みそぎは済んだ」

 10月20日、前橋市議会で各派代表が一堂に集う会議が開催された。出席者の一人が語る。

「その3日前、市長は“批判されても前に進むことが責任”だとして、2028年2月の任期満了まで給与を半減した上で続投する意向を表明しました。それを受けて開かれた最初の会議でしたが、“市政トップとしての資質欠如”や“(続投は)市民の声と乖離(かいり)している”といった厳しい意見が出たものの、進退に関する突っ込んだ議論は行われませんでした」

 議会が市長へ「速やかな進退表明」を求めたのは今月3日。彼女は2週間も“熟慮”したことになるが、

「実は続投表明の2日前、市長は自ら呼びかけて企業後援者らとの会合を開いています。18日にも音楽祭のリハーサルと認知症関連のイベントに“私人”として姿を見せ、活動再開に向けた地ならしを始めていました。これまで副市長らが代理出席していた対外的な公務も、今後は彼女自身が出席する方向です」(同)

 今月19日に小川氏と会った支援者の一人が言う。

「騒動前と比べ、頬は少しこけていた反面、“食欲は戻ってきた”と話したので安心しました」

 今年7月からの2カ月間で、既婚の男性職員(50代)と10回以上ホテルテルで逢瀬を重ねた醜聞のみそぎも、本人は済んだと考えている様子だったという。

シナリオ通り

 市議の一人がこの間の議会との攻防について明かす。

「市長が描いたシナリオ通りに進んでいる部分は大きいと思います。今月10日、ホテルに同伴した男性職員が議会に事情説明書を提出し、“自分から打ち合わせ場所として(ホテルを)提案した”“男女関係は一切ない”などと釈明した。でも、これは当初からの市長の言い分とまったく同じもので、われわれの追及の矛先を鈍らせたのです」

 くだんの説明書は男性職員の代理人弁護士を通じて議長に提出されたといい、

「10月2日の市議会に対する説明会で、代理人弁護士は“私は小川さんと仲良くしており、彼女から相談を受けて(男性職員に)連絡を取った”と受任の経緯を説明しました。これでは市長と通じて、互いに口裏合わせすることも可能となり、さすがに複数の市議から“おかしいだろ”との声が上がりました」(同)

 しかし騒動以降、男性職員は夏季・有給休暇などを使い、自宅で“蟄居生活”を続けている。そのため、真相解明は困難なままだ。

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