「私の目には入ってない」お笑い芸人・誠子が悪質コメントを一蹴 SNSと向き合う独自哲学

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

積極的に発信

 元尼神インター・誠子(36)が自身のSNSで、積極的に発信を続けている。その活動がネットメディアで取り上げられることも多い。投稿する際にはどのようなことに気を付けているのか。寄せられるコメントについてどう思っているのか。誹謗中傷が社会問題にもなるSNS全盛の時代に、心構えを聞いた。(全4回の第4回)

 ***

 自分のSNSにつくコメントについては、たまに見ているが、全部を見ているわけではない。

「エゴサーチ(自分自身に関する情報をインターネット上で探すこと)もしませんね。今はやることが多いため、全てを細かくチェックする時間がないんです」

 ネガティブなコメントや、厳しい指摘については、「私の目には入ってない」と思っているという。

「良いコメントも悪いコメントも、すべてカジュアルに捉えている、という感じです。あまり重く受け止めることはありません。嬉しいコメントも『ありがとう』と思う程度にとどめるようにしています」

 なぜなら、コメントというものは、誰が書いているか実態が分からないからだという。

「一人の人が何回も書いていて、良いことも悪いことも両方書いているかもしれません。もしかしたら、AIが書いているかもしれない、と感じることもあります」

 コメントを気にしすぎることで、中には心を痛める人もいる。

「私がもし、コメントを気にして病んでしまってパフォーマンスに影響が出たら、楽しみにしてくれているファンの方に迷惑がかかってしまいます。だから、応援してくださる方のためにも、気にしすぎないようにしているんです」

社会問題にも

 コメント欄への誹謗中傷は社会問題にもなっていて、苦しんでいる人も多い。

「私が伝えたいことは、悲しかったり、辛かったりする気持ちが自分の中で芽生える時、それは『あなたが頑張っている証拠だよ』ということです」

 SNS社会の中で、批判されても投稿し、コメントに「ちゃんと向き合っている」からこそ、悲しさも味わっているというのだ。

「そのような気持ちになるのは、頑張っている証拠だから、そんな自分を大切にしてほしいし、誇りを持ってほしいですね。コメントというのは、本当に実態がよくわからない。それに対して、気持ちを動かされないほうがいいと思います」

 投稿するときに気を付けているのは、自分の心に素直になるということ。自分の発言や投稿が、誰かの生きる力、希望になればと思っているという。

「『明日、頑張ろう』『料理、頑張ろう』と少しでも思ってもらえると嬉しい。私と関わってくれた人、コンテンツに触れてくれた人が『楽しいな』『生まれてきてよかったな』と思えるようにしたいですね」

 自分のSNSが、ヤフーニュースなどで取り上げられることについては、素直に「嬉しいな」と思うという。実際、料理に関する投稿などは頻繁にネットメディアで取り上げられ、話題になることが多い。

「ただ、私自身は、あまりそうしたニュースを見ないため、人から連絡がきたら見る程度で、全部は毎日チェックしているわけではありません。注目されること自体は、大変ありがたいと感じています」

 誠子は、自分らしいペースでSNS発信を続けていく。

 ***

 第3回【フリー2年目、元・尼神インター誠子の今 お笑い、誠子食堂、舞台…「心の豊かさ増えた」】では、誠子が現在の活動について詳しく語っている。

誠子
1988年、兵庫県出身。2007年、NSC大阪で同期だった渚と「尼神インター」を結成。24年3月末にコンビを解散、吉本興業を退所した。現在はフリーの芸人として活躍する一方、「誠子食堂」などの料理イベントなども行っている。

デイリー新潮編集部

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。