タイガー・ウッズ「奇跡の復活劇」で日本を沸かせて6年…最新発表「7度目の腰の手術」に至るまでの苦難と驚きの“交際報道”
その名を口にされる機会も激減
タイトル・スポンサーが変わり、大会名も開催コースも一新された今年、もはや試合会場にウッズの姿はなく、昨今ではウッズの名前が口にされる機会も激減しつつある。
6年前に習志野でウッズの勝利に酔った日本のゴルフファンの中には、年に一度の「日本で開催される唯一のPGAツアーの大会」を迎えた先週、ウッズの雄姿を思い出し、彼は今、どうしているのだろうかと、ふと思った方々もいたのではないだろうか。
そもそも今年は、ウッズの姿を目にする機会が数えるほどしか無かった。2023年の暮れには「来年は月1試合以上のペースで出場したい」と意気込んでいたが、2024年9月に再び腰の手術を受け、思い描いていた1年とはまったく異なる1年になってしまった。
この年、ウッズが実際に出場したのは、わずか5試合にとどまった。4日間をプレーできたのはマスターズの1試合のみで、他の4試合は途中棄権が1試合、予選落ちが3試合だった。
愛する母の死、アキレス腱の故障
続く2025年は、ウッズにとって、どんな1年になるのだろうかと心配されていた。そんな中、年明け早々の2月に最愛の母クルティダさんが亡くなった。
その直後には、ウッズが大会ホストを務めるジェネシス招待の開幕が控えていた。重責を担っていたウッズは、愛する母親を失ったばかりだというのに、ホスト役を務める意思を明らかにした上で、「選手としても出場する」と気丈に語った。
しかし、数日後に「まだ僕は母の死を受け止めきれていない」と胸の内を正直に明かして棄権を表明。一人っ子のウッズは、両親の深い愛情を受けて育ち、世界ゴルフ殿堂入りの式典の際は「僕がゴルフをするために、父も母もたくさんの犠牲を払ってくれた」と、涙を流しながらスピーチをした。その際は、母クルティダさんも涙ぐみながら聞いていた。
いつも明るく優しい笑顔だったクルティダさんを亡くしたウッズは、深い悲しみに包まれていたのだと思う。しかし、その一方で、とても義理堅く、「リスペクト」という言葉を好むウッズは、優勝者への敬意をきちんと示したかったのだろう。
表彰式にはきっちり姿を現し、勝利したルードビック・アベルグとの記念写真に笑顔で収まった。だが、ウッズの笑顔は、無理して笑っているようにも見え、彼の心のダメージが心配されていた。
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