「手取り7万円」で“奴隷契約” 秀ノ山親方のひどすぎる仕打ちを元マネージャーが激白
「人としてどう責任を取れますか」
雇用契約書すらないずさんな扱いだったため、8月半ばに契約内容をきちんと取り決めるようおかみさんに伝えたが、なしのつぶて。もうついていけないと思い、9月13日、親方とおかみさんと退職について話し合ったところ、
「社宅の契約が20カ月残っているからその分の家賃を払えと、夫婦そろって詰めてきました。いくら何でもおかしいので抗弁すると、次はリフォーム代を120万円払えと。私は何も悪いことをしていないのに“人としてどう責任を取れますかって話”などと、理不尽にも脅迫めいた言葉で支払いを求めてきたのです。“月々、1万円だけでも払うという方法だってある”と提案された。お金がない自分に本気で債務を負わせようとする二人が、心底恐ろしくなりました」
後日、さすがに無理筋だと分かったか、リフォーム代については撤回。もっとも、高木さんはこの時の録音データや劣悪だった労働環境に関して記したメモなどを踏まえて、現在、法的措置を検討中である。
以上のパワハラについて親方に聞くと、弁護士を通じてこう回答した。
「事実と異なる点があるため、事実関係について調査中です。そのため、現時点において回答を差し上げることは致しかねます」
名大関として鳴らした力士だったが、親方を務めるには、社会常識や部下を思いやる気持ちが著しく欠けていたようだ。
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