「フロントに足を引っ張られて…」 DeNA「三浦監督」が4年連続Aクラスなのに辞任した裏事情 「藤浪の起用法でもいろいろ言われた」

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筒香は全幅の信頼を

 三浦監督は選手の起用法、ベンチワークに長けていたリーダーとは言えない。

「采配が批判の対象になることが多かったのは事実です。結果論なので判断が難しいですが、継投策や代打の起用法で首をかしげる場面が少なくなかった。7月4日からの阪神3連戦で痛恨の同一カード3連敗を喫しましたが、状態が上がらなかった筒香嘉智を好機の代打で起用し続けて3試合連続三振を喫しました。実績や経験値に期待したのかもしれないですが、相手バッテリーからすれば絶不調だった筒香より、コンタクト能力が高い打者を起用されたほうが厄介だったでしょう」(スポーツ紙記者)

 ただ、選手たちの人望が厚かったことは間違いない。

「その筒香は昨年のシーズン中に米国から復帰しましたが、DeNAを選んだのは三浦監督の存在が大きかった。現役時代に一緒にプレーし、野球に向き合う心構えやプロ意識などについて伝え、筒香は全幅の信頼を置いていた。筒香に限らず、『三浦さんのためにも優勝したい』と公言する選手は多かった。まだ51歳と若いですし、DeNAの監督としてまた戻ってきてほしいですね」(スポーツ紙デスク)

後任監督は

 巨人と対戦するCSファーストステージが11日から本拠地・横浜スタジアムで開催される。2年連続下克上を目指す中、三浦監督の最後の戦いはどのようなフィナーレを迎えるか。そして、気になるのは後任の監督人事だ。外部招聘なら工藤公康氏、内部昇格なら石井野手コーチが有力候補に挙げられている。

 「琢朗さんはDeNAのコーチ就任1年目だった22年のシーズン中に脳梗塞で入院したので、健康面が気がかりです。監督は心身で大きな負担が掛かりますしね。萩原チーム統括本部長が留任するのか、交代するのかも監督人事に影響を及ぼすと思います。萩原さんが編成のトップを外れるなら、ソリが合わずにチームを去った有能なコーチを呼び戻す可能性があります」(前出のスポーツ紙記者)

 球団フロントは、監督人事の選定に着手しているだろう。常勝軍団構築を託す新たなリーダーは果たして――。

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