26年間「下駄の雪」の公明党が今更「連立離脱」の“ご都合主義” 内部からは「そろそろ解党すべき」との指摘も
選挙は功徳
衆院選では公明党の代表に就任したばかりの現職議員・石井啓一氏も落選し、比例区の得票数は約596万票。今夏の参院選では比例区の得票数が約521万票で過去最少となり、結党以来最低の8議席しか獲得できなかった。とはいえ、創価学会の公式ホームページでは、今も信者数は827万世帯と公表している(学会員の人数は非公表)。2005年の衆院選では比例区で約898万票を獲得していたことを考えると、党勢の後退は明らかだ。その要因は、学会員が高齢化し、2世や3世の信者が積極的な選挙活動をしなくなっているからではないか。
「学会員はそうは考えません。熱心な信者にとって選挙活動は功徳ですから。むしろ選挙で学会員の結束は強くなっていました。通常、学会の男子部と女子部が一緒に活動することはありませんが、選挙では一緒に活動するため、その後、結婚式が増えるとまで言われたものです。ですから、自分たちが一生懸命に選挙活動をしているのに当選しないのは、公明党がしっかりしないからだと彼らは考えた。自民の裏金問題の時は大して追及することもなかったし、参院選では安部派の裏金議員3人を推薦したため同じ穴のムジナと言われましたからね。旧統一教会の問題が出たときは、政治と宗教の距離を巡る議論に巻き込まれかけました。これではF票と呼ばれるフレンド票を集めるため電話で知り合いに投票を呼びかけても票など集まるはずもない」(公明党関係者)
解党すべき
離脱で自民党はどうなるのか。
「学会票がなければ当選できない自民党議員だっています。確かに比例区の票数は落ちていますが、選挙区で確実な2万票を持っているなら影響力は大きいですからね。大変な痛手でしょう」(公明党関係者)
ネット上には、こんな声も上がっている。
〈早く公明党が無くなって欲しい。選挙の度に学会員らしき人から公明党にとお願いされて迷惑に思ってる人は多いと思います〉
「内部からも同様の声が上がっています。学会は参院選で敗れたことがかなりショックだったようです。聞いたところでは、その後、学会の幹部が、大先輩である公明党の元幹部に相談の電話をしたそうです。『先生、公明党が参院選で惨敗しました。今後、我々はどうしたらいいのでしょう』と。元幹部は『どうするも何も、学会も公明党も消滅するしかないのだから解党するべきだ』と答えたそうです」(公明党関係者)
解党的出直しが必要なのは、果たしてどちらだろう。
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