防衛省が「防弾ランドクルーザー」導入を検討…世界中の正規軍、特殊部隊、平和活動で高く評価された“知られざる歴史”

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負けず劣らずのD-MAX

 コマツはLAVを20年以上、製作してきた。だがランドクルーザーは40年以上、世界中の人々が使ってきた。この差は大きいという。

「なぜランドクルーザーの、特に1984年から販売されている“70”が軍事関係者に高く評価されているのかと言えば、たとえアフリカの奥地でも新品か中古の交換部品が手に入り、最前線でも整備や修理を行えるからです。さらに戦場でも使うため、世界各国の軍事メーカーがランドクルーザーを改造してきました。整備、修理、改造の“ノウハウ”が40年間、世界各地で積み重ねられているのです。これを防衛省が調査すれば、極めて性能のいい、メンテナンスも楽な軍用車を開発することが可能になります。D-MAXもランドクルーザーに負けず劣らずの性能を持ち、東南アジアを中心に大ヒットしています。同じように現地の軍隊や警察が使用しています」(同・軍事ジャーナリスト)

 第1回【ウクライナ戦線でトヨタ「ランドクルーザー」が脚光を浴びる意外な理由 物資の限られた戦場では「戦車より使い勝手がいい」と評価されることも】では、ウクライナの最前線でランドクルーザーが“兵器”として大活躍していることなどを詳細に報じている──。

デイリー新潮編集部

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