ぶっちぎり優勝「阪神」オフの契約更改はバラ色となるか…藤川監督「力のないベテランはいらない」発言の影響は

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崖っぷちに立つベテランも

 他球団と比較をするわけではないが、横浜DeNAベイスターズは今季最終戦の10月1日、不振で二軍調整中だったトレバー・バウアーを先発させている。その目的は「CSで使えるか」を確認するためであり、巨人も左腕リリーバーののアルべルト・バルドナード(32)を昇格させ、登板させている。阪神は、こうした“テスト登板”もなかった。推定年俸3億円の4年契約は来季まで残っているが、西は契約更改の席で厳しい評価を下されるだろう。

「1億6000万円を維持できるかどうかも分かりません。年俸1億円以上をもらっている選手は、野球協約で40パーセントを超えるダウン提示はできないとされていますが、その減俸制限を越えた場合、今後の野球人生について深く考えるでしょう」(前出・同)

 藤川監督は昨秋の就任直後、「力のないベテランは、僕はいらないと思います」と言った。チーム構想を語るうえで出たもので特定の選手を指しての発言ではないものの、指揮官としての厳しさも兼ね備えているのは間違いないようだ。

 10月15日のCSファイナルまでの間、阪神ナインのモチベーションが心配だ。ここで躓くことがあれば、来季の観客動員数にも影響しかねないだけにチーム総年俸がトップとなる阪神の台所事情にも響いてきそうだ。

デイリー新潮編集部

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