朝ドラ「あんぱん」ヒロインの“最初の夫”役で注目 「美輪明宏」の秘蔵っ子で文豪の玄孫の人気俳優とは?
先週、最終回を迎えたNHKの朝ドラ「あんぱん」でヒロイン・のぶ(今田美桜)の最初の夫・次郎を演じた中島歩(36)の評価が上がっている。美輪明宏に見出され役者デビューしてから12年、今まさに日の目を迎えている。
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民放プロデューサーが言う。
「『あんぱん』で注目されたのはもちろんですが、近年は話題のドラマやCMに出まくっています」
そんなに出てたっけ?
「ファンは当然知っていますが、あの役も中島だったのか!と思う人は少なくないと思います。例えば、昨年1月期に放送されて大ヒットした『不適切にもほどがある!』(TBS)では阿部サダヲ演じる昭和の体育教師の同僚教師で、令和からタムスリップしてきたサカエ(吉田羊)に“見た目ドンズバの中身が板東英二”と評された情けない男を演じています。また、同年7月期の『海のはじまり』(フジテレビ)では主人公(目黒連)の勤め先の先輩役を好演。今年7月期の『愛の、がっこう。』(同前)ではヒロイン(木村文乃)の婚約者でありながら不倫を続ける“クズ男”ぶりが話題になりました」
朝ドラ「あんぱん」で演じた真面目な夫・次郎との落差が話題になった。
「CMでは関西弁を話す長澤まさみの相手役を演じた“虫コナーズプレミアム”、熱血漢の阿部寛と組んだ“芝浦マシーン”、杉咲花と共に居酒屋を経営する“サントリー翠”など印象に残るものが多いです」
そんな中島は、美輪明宏の秘蔵っ子と言われて久しい。
「何もないのね、あなたは」
「そもそもは明治の文豪・国木田独歩の玄孫として生まれ、本名である“歩”は独歩にちなんで名付けられたそうです。都立の名門・小石川高校を経て、教師になるため日本大学芸術学部文芸学科に進学。日芸では落語研究会に入部していたとか……」
こちらも放送作家の高田文夫はじめ映画監督の森田芳光、落語家では古今亭右朝や立川志らく、春風亭一之輔らを輩出した名門である。
「日芸の仲間たちを見て“普通に仕事をしなきゃいけない”という考えが変わったんだそうです。モデルをしながら俳優になるきっかけを探していたところ、美輪さんが主演・演出する舞台『黒蜥蜴』(2013年)のオーディションに合格。大役を射止めました。美輪さんからは『私の若い頃にちょっと似ている』と言われていたそうです」
もっとも、現場では厳しかったらしい。作詞家・阿木燿子との対談で中島はこう答えている。
《毎日、震えていました(笑)。ある程度は覚悟あるじゃないですか。それでも「棒読みじゃない! もう、どうにもならないわね……」みたいなところから始まり、「本当、何もないのね、あなたは」と》(「サンデー毎日」2014年8月3日号「阿木燿子の艶もたけなわ」より)
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