「もうちょっとで大臣になれる」ニヤつく維新・馬場前代表に危機? 「橋下さん主導で多くの議員が離党する可能性」
党名に「日本」を掲げる二つの保守政党が分裂の危機に直面している。キーマンは日本維新の会“創業者”の橋下徹氏と、日本保守党の河村たかし共同代表だ。
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「絵を描いているのは橋下さん」
政治部デスクが解説する。
「9月に維新からの離党を表明して除名された3人の衆院議員が、このほど新会派『改革の会』を作りました。その一人、大阪2区選出の守島正氏は橋下氏に近い」
そのわずか2日後、今度は日本保守党の竹上裕子衆院議員が離党を表明した。
「彼女は東海地区の比例選出組で河村氏の側近です。保守党では百田尚樹代表と河村氏が主導権争いで対立しており、竹上氏は会見で“河村先生に何も知らされずに物事が決まっている”と訴えた」(同)
当の河村氏といえば、保守党から共同代表解任の通告を受けていたことが報じられている。
表向き、それぞれの動きに関連はなさそうだが、
「10年以上前、河村氏が率いる地域政党の減税日本と大阪市長の橋下氏が代表だった大阪維新の会が、衆院選に統一候補を擁立しようと手を組みかけたことがあります。河村氏は竹上氏と、改革の会の3人と新党を立ち上げるもくろみとか」(同)
在阪の維新関係者が言う。
「絵を描いているのは橋下さんです。長らく彼は吉村洋文代表を通じて党に影響力を行使してきましたが、維新の先の参院選における不振で“飲み食い政治”と批判した馬場伸幸前代表の復権を許してしまった。いまや共同代表は馬場派の筆頭格の藤田文武元幹事長です」
ただ、維新内にはなおも橋下氏を信奉する大阪府議や市議が少なくないそうで、
「だから橋下さんは、第一手として“子飼い”の守島さんらを離党させ、馬場一派に“俺を軽く見るなら大量に離党させる”とプレッシャーをかけたワケです」(同)
当の馬場氏といえば、
「自民党総裁選後の連立協議に入りたい。維新と関係が良好な小泉進次郎氏が新総裁に有力とあって“もうちょっとで大臣になれる”とニヤついており、橋下さんはその油断に付け入ろうと画策しています」(同)
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