“フライング”高市早苗 「実は石破似」の声もあがり総裁選敗色濃厚か 頼みの麻生氏は全方位外交でサバイブへ
自問自答は続くのか
総裁選を意識しすぎたのか、高市氏は参院選投開票日の2日前の7月18日、「私なりに腹をくくった。もう1回、党の背骨を入れ直す。そのために戦う」と応援演説で発言。必達目標に掲げられた「自公で過半数」を獲得できないのを見越し、「ポスト石破」への意欲をにじませたと受け取る向きもあった。意思表示にはちょっと早すぎたということで永田町では、“フライング早苗”などと呼ぶ人も出てきた。
それでも、今回の総裁選でも決選投票には残りそうだから、人気は高い。しかし結果的には小泉進次郎農水相の後塵を拝して終わりそうだと予想される。
局面の打開をはかり、9月30日、高市氏は自民の麻生太郎最高顧問と会談し、総裁選での支援を求めたとされる。
「麻生氏は去年の総裁選では高市氏を支持しましたし、唯一の派閥として残存しているため、頭を下げ続けるのは理解できますが、麻生氏がこれを受けて 43 人いる所属議員の多くを高市氏支持に差し替える可能性は低いと見られています。総裁選後も自民党最高顧問としての権勢を維持すべく、派閥議員の票を各候補に振り分ける“全方位外交”の戦略をとっていますから 」(同)
今回の総裁選を終えても、「自分に何が足りなかったのか」という自問自答は続くのだろうか。
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