「いつテレビをつけても江藤愛アナ」に心配の声…「世界陸上」以外でも“出ずっぱり”の背景にTBSのアナウンサー事情
いつ寝てるの?
TBSの龍宝正峰社長が9月24日、都内の同局で定例会見を行い、同13日から21日まで同局で独占生中継された「東京2025世界陸上」を総括した。
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ゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7~11時)の中継は、連日2ケタの平均世帯視聴率を記録。大会最終日の21日に行われた「男子400メートルリレー」の決勝は瞬間最高世帯視聴率31.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と、高視聴率を記録した。
龍宝社長は、「私もほぼ毎日現地で観戦しましたが、世界のアスリートの圧巻のパフォーマンス。そして日本選手の懸命のプレー。僕らも思わずもらい泣きした。今、声がかれているが、1週間騒ぎすぎた。中継させていただけて大きな財産になった」と振り返った。
「連日、高視聴率をたたき出したのは、トラック各競技で日本人選手のレベルが全体的に向上し、決勝に残る選手が増えたことが要因でしょう。加えて、1997年から2022年まで13大会連続、25年間にわたってメインキャスターを務め、番組を卒業した俳優の織田裕二(57)が、『スペシャルアンバサダー』として2大会ぶりに復帰。相変わらずの奔放でKYな発言はありながら、そのハイテンションぶりに、初日からネット上では視聴者の歓喜の声が続々とあがっていました。織田の復帰も大きく視聴率の上積みに貢献したと思います」(スポーツ紙五輪担当記者)
織田が不在だった前回の23年ハンガリー・ブダペスト大会、国内向けに制作する中継番組のメインキャスターに抜てきされたのは、同局の石井大裕アナ(40)と江藤愛アナ(39)だった。2人はソツなくこなしたものの、25年にわたり織田と、元フジテレビで現在はフリーの中井美穂アナ(60)のコンビに慣れた視聴者の支持を集めることはできなかった。
それもあり、今大会は織田が復帰。9月まで放送のNHK連続テレビ小説「あんぱん」でヒロイン役の今田美桜(28)をアンバサダーに抜てき。さらに、若い視聴者の取り込みを狙ってか、高校時代は強豪校で駅伝に打ち込んでいたグローバルボーイズグループ・&TEAMのK(27)を「応援サポーター」に抜てきした。
しかし、終わってみれば、今大会中継の「MVP」は、キャスターを務めた江藤アナだったことは、視聴者が一番良く知っているのではないか。
「織田さんや今田さんは、GP帯の中継への出演がメインでしたが、江藤アナは早朝の中継から出ずっぱり。さらには、織田さんの“暴走”をうまくいなし、なかなか話に入れない今田さんにも話を振るなど、獅子奮迅の活躍を見せていました。この中継をこなしながら出演時間を短くして、普段のレギュラーである月・火・水は昼の帯情報番組『ひるおび』、木・金は朝の帯情報番組『THE TIME,』に出演。ネット上では、『江藤アナは一体、いつ寝てるの?』との声もあがっていましたが、視聴者が疑問を抱くのも納得の過重労働ぶりでした」(TBS関係者)
さすがに、大会が終了した翌日の22日と23日は「ひるおび」への出演を休んだが、ハードな日々は変わらない。江藤アナは前述の2番組に加え、生ライブがウリの2時間の音楽番組「CDTVライブ!ライブ!」のMCまで務めているのだ。
実力派女子アナは次々と退社
「もともとうちの局は、推しの女性アナウンサーに仕事を集中させていました。古くは、2003年から09年まで在籍していた小林麻耶アナ(46)に主要な仕事がほぼ全集中。小林アナはそれでストレスが溜まったこともあって、退社してフリーに転身。その“失敗”があったにもかかわらず、江藤アナに同じことをさせています。ただ問題なのは、そうせざるを得ないぐらいの人材不足なのです」(同前)
小林アナ以後に入社した女性アナウンサーでは、お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之(53)の妻となった青木裕子アナ(42)、江藤アナと同期の09年入社で現在は女優業がメインの田中みな実アナ(38)、女優やコラムニストとしても活動する宇垣美里アナ(34)ら、エース級の活躍をしていた逸材が続々と退社しフリーに転身してしまっている。
「よく言われているのが、TBSは肝心なポジションに自局の女性アナウンサーではなく、外部の人材を起用しています。看板ニュース番組『news23』のメインキャスターには19年6月から、数カ月前にテレビ朝日を辞めた小川彩佳アナ(40)を起用しています。また、現在は経験十分で安定感抜群の出水麻衣アナ(40)を起用している夕方のニュース番組『Nスタ』ですが、出水アナの前任は抜てきした時点ではそこまで売れていなかったタレントのホラン千秋(37)でした。局の看板的な番組への若手の抜てきがなければ、モチベーションは上がるはずがありません。局アナ時代のように雑務をこなす必要がなく、年収は会社員時代よりもアップすることがほぼ確実なフリー転身の道を選ぶアナウンサーが多いのも納得です」(放送担当記者)
他局では日本テレビの水卜麻美アナ(38)が獅子奮迅の活躍ぶりだ。その功績が認められ、23年6月にそれまでの「主任」から、管理職である「チーフスペシャリスト」に昇進を果たした。また、同年3月には俳優の中村倫也(38)と結婚した。
水卜アナ同様、江藤アナもその活躍ぶりが認められ、21年に「エキスパート特任職トップスペシャリスト」に昇進。現職で江藤アナの先輩は出水アナらがいるが、先輩たちをごぼう抜きにして昇進してしまったが、そろそろ、将来的に大きな仕事を任せられる後輩アナが育って来てほしいところだろう。
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