「進次郎氏出馬」に絶対反対の「滝川クリステル」が折れた不思議な理屈

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周辺の熱意が強かった

「いずれは首相になる男と目されてきましたし、進次郎氏自身もそれは自覚してきたと思います。が、去年の総裁選同様、まだお子さん2人が幼いということで妻の滝川クリステルさんは出馬に反対していたと聞いています」(同)

 進次郎氏も出馬に逡巡したとされているが、最終的に決断に至ったのは木原氏ら周辺のプッシュも大きな要因だったとされる。

「去年の総裁選時にチームとして立ち上がり、ミスもあってうまく行かなかったわけですが、そこをうまく修正すれば今回こそうまく行く、首相になれるチャンスは逃すべきではないなどと説得されたようです。進次郎氏がプライベートを優先できないほど周辺の熱意が強かったということになるでしょうか。もちろん滝川さん自身にファーストレディへの心構えがないわけではないと見ていますが」(同)

 進次郎氏と滝川さんは2019年8月、2人そろって官邸を訪れ、当時の安倍首相と菅官房長官に結婚の報告をした後の会見がよく知られている。

進次郎氏が首相に再登板する機会

「将来的に首相・ファーストレディとして振る舞うデモンストレーションだったように感じました。滝川さん自身ももちろんそのつもりでいたと思いますが、子育てが落ち着いてから、“少なくともあと5年後”というのが本音だったと聞いています。それでも進次郎氏が出馬に至った、裏返せば滝川さんが折れた、滝川さんが説得を受け入れた背景についてさまざまに語られています。その1つとして、“いったん退いたとしても進次郎氏が首相に再登板する機会は必ずある。そのタイミングで2度目のファーストレディとして存分に活躍できるのではないか”などといった言葉があったとされています」(同)

 まだ一度も総裁になっていないうちに、再登板云々というのもかなり不思議な理屈ではあるが、家庭内からの反対と周辺の猛プッシュの狭間で揺れた末の出馬ということか。周囲の人望が厚いのは良いことだろう、しかし、政治家として準備や勉強が不十分であることが今後の展開でさらに明らかになるリスクも十分ある。それでも自民党員・党友、そして所属議員は進次郎氏を選ぶのだろうか。

デイリー新潮編集部

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