滝川クリステルは「夫の出馬にいい顔をしていない」 小泉進次郎氏に聞くと、顔を曇らせ「自分のことより、子育て世代、働く世代のことを」

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「夫の出馬にいい顔をしていない」

 自民党総裁選で圧倒的な議員票を背景に、優位に戦いを展開するのは小泉進次郎農水相(44)だ。懸念材料である討論会の失言にも“対策”が講じられ、早くも「小泉新総裁誕生」がささやかれる中、党内はすでに「人事」「連立」「総選挙」を巡って騒々しくなっているという。

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 9月22日、自民党総裁選が告示された。10月4日の投開票に向けて12日間の選挙戦がスタートしたのである。五人の候補者の中で最有力と目されているのが小泉進次郎氏である。

 政治部デスクが言う。

「陣営内にはさまざまな『班』が立ち上がっています。その一つが“SNS対策班”。山下貴司元法相(60)が班長です」

 実際、小泉氏はSNS対策に力を入れている。

「小泉氏はスマートフォン向けの短い動画を投稿・共有する TikTokの公式アカウントを立ち上げました。公約にうたった、全国で国民の声に耳を傾ける『なまごえプロジェクト』に関する動画の投稿を開始しています」(同)

 小泉氏がプロジェクトのスタート地点に選んだのが千葉県船橋市の「船橋漁港」だ。21日午前、コノシロの水揚げに立ち会った後、漁師らの声に耳を傾けたのだった。彼らは漁獲量制限に関する不満や青潮による被害を口々に訴えたが、小泉氏はうなずくのみ。

 現場に居合わせた漁師の一人に話を聞いた。

「周囲の作業音がうるさかったので、お互いの声が聞き取りにくかったところもありましたね」

 国民の声が小泉氏にきちんと届いているのか、実に心もとないのである。もっとも、小泉氏は妻の滝川クリステル(47)の話にも真剣に耳を傾ける必要があるという。

「小泉氏は滝川さんとの間に長男と長女がいます。特に下の子は1歳とまだ幼く、育児にも彼は積極的に参加していましたからね。彼女は夫の出馬にいい顔をしていないといいます」(自民党関係者)

 本誌(「週刊新潮」)は小泉氏に直接、“総裁選の出馬に関して、妻とよく話し合ったのか”と聞いた。すると、氏の表情はみるみる曇り、こう言葉を絞り出したのだった。

「仕事と育児の両立が大変だというのは、政治家に限らず、世の中すべての子育て世代の皆さん、働く世代の皆さんが感じていることだと思います。その中で日々、必死に両立されている方々の環境をどうやって良くするか。私は自分のことより、そういったことを考えていきたいと思います」

 とはいえ、総裁選は今のところかなり優勢と見られる。

「秘書の代理出席を含めて、出陣式に出席した議員数は小泉氏が92名を数えました。以下、林芳正官房長官(64)が約55名、小林鷹之元経済安全保障相(50)38名、茂木敏充前幹事長(69)30名、高市早苗前経済安全保障相(64)約30名と続きますが、小泉氏は2位以下を大きく引き離しています」(前出のデスク)

 一方、小泉氏の勢いと裏腹に前回ほどの勢いが感じられないのが高市氏だ。

「推薦人の20名はなんとか確保しました。前回は1回目から麻生太郎最高顧問(85)が高市氏の支援に回った。結果、議員票で72票を獲得できたので、党員票と合わせて1回目は首位に立てました。が、今回、麻生氏の支援は期待できません」(同)

 実際、麻生派事務局長の井上信治衆議院議員(55)も、前回、河野太郎前デジタル相(62)の支持に回った十数名のほかの麻生派議員と共に小泉陣営に加わったという。

「麻生会長からは“各自の判断であるのでしっかり応援するように”とのお言葉を頂きました」

 と、当の井上氏が明かす。

「今回は1回目の投票で麻生会長からの指示が出るということはないと思います。現段階においても麻生さんから“高市さんを支援するように”との指示はありません。実際、麻生派の議員は、今はそれぞれの陣営に分かれていますからね」

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