熱烈なトランプ支持者が“銃弾1発”で射殺の衝撃…専門家は「容疑者にライフル射撃のトレーニング経験があれば180メートルは“短距離”と言える」
300ヤードの射撃練習も可能
日本ではゴルフを楽しむ人のため、“打ちっぱなし”と呼ばれる練習場が全国各地で営業している。草野球チームなど野球愛好家のため地方自治体が公園の一部などに野球場を整備するのも当たり前の光景だ。
「同じようにアメリカには射撃を楽しむ人のためにライフル射撃が可能な射撃場が多く営業しています。射撃場の中には300ヤード=約274メートルの射撃ができるところもあり、その気になれば合法的に射撃のトレーニングができるわけです。ライフルや銃弾によって定義は異なるとはいえ、長距離狙撃と言うには少なくとも400メートル以上の距離が必要でしょう。今回の事件は180メートルという近い距離ですから、ライフルの操作に熟練した者ならスコープ=照準器がなくても狙撃に成功することが可能です」(同・軍事ジャーナリスト)
アメリカ3大ネットワークのABCは9月15日、「チャーリー・カーク銃撃事件の容疑者とされるタイラー・ロビンソン:彼について知っておくべきこと、そして逮捕の経緯(Tyler Robinson named suspect in Charlie Kirk shooting: What to know about him and how he was apprehended)」との記事を配信した。
この記事によると、複数の捜査関係者がABCの取材に応じ、ロビンソン容疑者が使用した銃は、世界的に有名なドイツのモーゼル社が製造している狩猟用ライフルだと明かしたという。実はターゲットを狙撃するために狩猟用のライフルは理想的な銃の一つなのだ。
第2回【“成績優秀な22歳の容疑者”がチャーリー・カーク氏を1発で射殺できた理由…銃弾8発を撃ち込んだ「トランプ氏」暗殺未遂事件との大きな違い】では、トランプ大統領の暗殺未遂犯は狙撃に関して“ド素人”と判断すべき理由と、どれほどロビンソン容疑者が銃の扱いに慣れていたか、などの事実をお伝えする──。
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