アンジャッシュ渡部が再び謝罪会見 「不祥事イジリ」連発でも「地上波復帰」が困難な理由
「チャンスの時間」
9月14日に配信開始された「チャンスの時間」(ABEMA)で行われた「渡部の謝罪会見をやり直そうSP」という企画が話題になっている。企画の発端は、今年7月に放送された特番で、アンジャッシュの渡部建の妻である佐々木希が、渡部の過去の不倫について「まだ許してはいない」と発言したことだ。これを受けて、この番組では渡部を5年前にタイムリープさせて、謝罪会見のやり直しをさせることになった。【ラリー遠田/お笑い評論家】
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言うまでもなく、これは「渡部イジリ」の悪ふざけ的な企画である。この番組ではこれまでにも渡部が何度も出演しており、その度に手を替え品を替え、さまざまな形であの騒動をネタにしてイジり倒されてきた。
今回は、評判の悪かった謝罪会見のやり直しをさせるという趣旨で、千鳥をはじめとする芸人たちが渡部にアドバイスをして、今までとは違う形の会見を見せようとしていた。渡部は彼らの言われるがままになって、マイクを向ける女性記者を口説こうとしたり、「(相方の児嶋には)うるせえなと思った」「『王様のブランチ』と『FNS歌謡祭』の2つは確実に戻りたい」などと問題発言を連発していた。
配信番組の「チャンスの時間」では、もはや「渡部イジリ」が一種の恒例企画になっているようなところもある。Netflixの『トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~』や、YouTubeの「さまぁ~ずチャンネル」でも、渡部は「イジリ甲斐のあるオモチャ」として不動の地位を築いている。
騒動から5年が経ち、今年はついに妻の佐々木希もテレビで初めて騒動について言及した。これはいよいよ渡部が地上波に本格的に復帰する予兆ではないかという説も出ている。しかし、それは簡単なことではない。彼の地上波復帰がいまだ困難である理由はいくつか考えられる。
第一に、配信メディアと地上波の構造的な違いがある。ABEMAやYouTubeは視聴者層が限定され、番組内容にある程度の自由が許されている。千鳥をはじめとする芸人仲間が不祥事をイジることも、その場の文脈を理解するファンにとっては単に面白いものとして理解されやすい。
だが、地上波にはスポンサー企業があり、ファミリー層を含む幅広い視聴者がいる。不倫というネガティブなイメージを強く残した人物を安易に起用することは、番組制作サイドにとってリスクが大きすぎる。芸人仲間に囲まれてネタ化する場と、一般視聴者に対して公共の電波に登場する場とでは、求められる清潔さや誠実さの基準が大きく異なるのだ。
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