「安定」を捨てる価値は本当にあるのか…地方公務員“令和退職組”が明かす本音とは
かつては“タブー視”されていた地方公務員の転職も、今や当たり前になった。一方、公務員といえば「潰しがきかない仕事」と称されてきた代表格でもある。安定の職を捨て、民間企業へと飛び込んだ“先人”は今、自身の転職をどう振り返るか。二人の転職経験者の「本音」をきいた。【堀尾大悟/ライター】
今回、民間企業への転職を経験した、二人の元地方公務員に協力をいただいた。
一人目は、猪俣菜央さん(38歳)。新卒で埼玉県庁に入庁後、福祉部高齢介護課、副知事秘書、企画財政部企画総務課(政府要望、全国知事会など広域調整)を歴任。...

