久保建英が因縁の相手に見せつけた“驚異の変貌” 「森保監督も彼をレギュラーに定着させるかもしれない」

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「いい選手になったところを見せたい」

「久保建英(24)が驚異の変貌を遂げました!」

 と、スポーツ紙記者が声を弾ませる。

 来年のサッカーW杯開催地である米国で、日本代表が強豪メキシコ代表と親善試合を行った。

 久保にとってメキシコは忘れざる敵である。東京五輪3位決定戦でかの国に敗れると、司令塔を務めた彼はピッチ上で号泣した。

 敵将のハビエル・アギーレ監督とも因縁が深い。2014年に日本サッカー協会が代表監督に招聘(しょうへい)するも、八百長疑惑が浮上し、わずか半年でお払い箱にされた人物だが、その後、エジプト代表監督などを経て、22年にスペイン・マジョルカの監督に就任。そこでは久保がレギュラーとして活躍していたのだが、

「アギーレ新監督は、守備が疎かな久保を嫌って冷遇。久保は、出場機会を求めてレアル・ソシエダへの移籍を余儀なくされたのです」

 試合前、アギーレ監督下のマジョルカ時代について尋ねられた久保は、

「『正直あんまりいい思い出はない』と応じ、『個人的にリベンジしたいとかはないが、いい選手になったところを見せたい』と意気込んでいました」

 スタメン出場した久保は、その言葉通り、

「決定機を演出するなど攻撃に貢献しましたが、それ以上に、守備でも見違えるほど献身的に動いて、敵にプレッシャーをかけていたのが印象的でした」

森保監督が求める“守備面での貢献”

 結果は0-0のスコアレスドローに終わったが、

「久保が交代する70分まで完全に日本のペース。本人も試合後『引き分けた分際で何を言っているのかという話だが、僕らの方が強いと思う。対等以上にやれた』と胸を張っていました」

 まさに、かつてアギーレ氏が求めていた姿勢を見せつけたわけだが、

「実は、他ならぬ森保一監督も久保に対して“守備面での貢献”を求めているのです。アジア予選はともかく、強豪相手の本大会では基本的に守る時間の方が圧倒的に長くなりますから。“アギーレ相手だから頑張った”でなく、これからも献身的な守備を続けられたら、森保監督も彼をレギュラーに定着させるでしょう」

 10月には大阪でパラグアイ、東京でブラジルとの親善試合が組まれている。

 久保の正念場は続く。

週刊新潮 2025年9月18日号掲載

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