合宿中に選手が脱走する事件が… 世界一に輝いた「新体操フェアリージャパン」“威圧的指導”問題はどうなるか

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パワハラではなく威圧的指導

“フェアリー(妖精)ジャパン”の愛称で呼ばれる新体操日本代表が、世界選手権で史上初の団体総合金メダルに輝いた。

 帰国後、成田空港での会見を取材したスポーツ紙記者によると、

「日本航空職員から村田由香里強化本部長(43)と鈴木歩佳主将(25)に花束が贈られました。前後には、村田本部長が選手たちと談笑するシーンも見受けられたのですが、実は両者の間には大きな溝がありました」

 2月、合宿中に複数の選手たちが脱走する事件が起きていたのだ。

「事件を把握した日本体操協会の説明では、“村田本部長から威圧的指導を受けたと選手が訴えている”とのことでした」(同)

 威圧的指導? パワハラではなく?

「今のご時世、パワハラはアウトじゃないですか。今回は、アウトとはいえないけど、それに近いことが起きたということで、“威圧的指導”という言葉が選ばれたのではないでしょうか」(同)

“強化に厳しさは不可欠”という雰囲気に

 事件発覚後、村田本部長は現場から外れ、弁護士で構成する第三者機関が調査を始めた。

「6選手のうち4人が16~18歳で、厳しい指導に慣れていないことも大きかったとのこと。協会や弁護士から見て“明らかにアウト”という行為は認められなかったそうです」(前出の記者)

 調査結果は「特段の問題点は見当たらない」とされ、村田本部長は暫定的に現場復帰を許された。

 そして、世界選手権後に改めて検証することとなったのだが、

「幸か不幸か、過去最高の結果が出たことで、協会内は“結局、強化に厳しさは不可欠”という雰囲気になっています」(同)

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