低視聴率に終わった「24時間テレビ」 それでもチャリティーランナーの横山裕が評価されるワケ

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やす子と比較してみると

 だが、全てが不首尾に終わったわけではない。

「番組開始早々に走り始めた横山には、視聴率全体を押し上げるほどの力はありませんでした。とはいえ、クライマックスでは十分見せ場をつくりました」(前出の日テレ関係者)

 事実、100キロ超を走って憔悴(しょうすい)しきり、目もうつろな彼がゴールを迎える時間帯、世帯視聴率は19.5%を記録。これは芸人のやす子(27)がランナーだった昨年の同時間帯と比べてわずか0.2%低いだけだった。

「ゴール時点での募金総額は約7億40万円で、こちらは昨年の約5億493万円を上回った。終盤に差しかかった頃、母をがんで早くに亡くした逸話や二人の弟が児童養護施設に入っていたことなど、横山の過酷な生い立ちが繰り返し強調されましたからね。105キロを完走して“オカン、いま見てんのか? オレ、やったぞ!”と叫んだ姿は、大いに視聴者の涙腺を緩ませたでしょう。これだけでも彼のタレント価値は急上昇。グループ内で村上に次ぐ人気者になった。そんな声も聞こえてきます」 (同)

 終わりよければ全てよしか。まさに体を張って走り切り、勝ち得たものも多かった「24時間」だった。

週刊新潮 2025年9月11日号掲載

ワイド特集「生きる言葉」より

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