低視聴率でも募金は「7億円超え」 「横山裕」に救われた「24時間テレビ」はやっぱり「旧ジャニ」頼み?

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105キロ完走の直後に

「昨年、かつて児童養護施設で生活したことがあるやす子が初めて目的別募金の『全国の児童養護施設に募金マラソン』を行い、最終的に5億円以上を集めて成功させました。その成功を横山が上手く引き継ぐ結果となりました。募金額が伸びたのは、目的別募金が2年目となり視聴者に浸透していたこと。さらに、横山人気、そして彼の弟も児童養護施設に預けられたことがあるというエピソードが関心を集めたのでしょう。また、旧ジャニーズ事務所のタレントの根強い人気も影響しているのだと思います」

 今年はさらに「パラスポーツ応援募金」「能登復興支援募金」という目的別募金も加わった。これらの募金額は後日発表されるという。また、今年は番組終了時点での一般募金の集計額は発表されなかった。

「チャリティーマラソンの目的別募金に主眼が置かれたのかもしれません。来年以降は誰がどんな目的で走るのか、そこに共感できるのかにかかっていると思います。昨年のやす子、今年の横山とも自身の不幸な過去に触れたことで、来年はかなりハードルが上がってしまった気がしますが」

 今年は限界の暑さと思われたが、このパターンでまだ続けるとは……。しかも今回、横山は満身創痍でゴールした後、「24時間テレビ」の後番組「ゴールデンストーンズ×24時間テレビ!!両国・国技館から緊急生放送SP!!」にも出演した。

フジが一矢報いる

「昨年までは『行列のできる相談所』が『24時間テレビ』の受け皿でしたが、今年3月に終了。4月にスタートした横山の後輩グループ、SixTONESの番組でマラソンの労をねぎらわれたわけです。とはいえ、105キロを走りきった直後に1時間の生放送をこなさなければならないのは、ちょっと酷に見えましたね。『行列のできる相談所』では、そこまでランナーに負担を強いてはいませんでしたから。来年以降もチャリティーマラソン完走後に、さらに生放送のバラエティをこなすというチャレンジが待っていると覚悟したほうがいいかもしれません」

 結局、旧ジャニーズ頼みに戻ったということか。それにしては、番組全体の視聴率はそれほど上がらなかった。

「一昨年の平均視聴率は11・3%で、2005年の11・7%以来となる11%台でした。当時は『終わった』という指摘の声もありましたが、昨年は12・5%まで引き上げた。そのため今年は、それ以上の数字が期待されていたのですが、一昨年よりも低い11・0%。10%台にならなかったのが救いですが、裏番組が強かったことも要因だと思す」

 2019年以降、フジテレビは「24時間テレビ」の裏番組に「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」の特番をぶつけている(20年は除く)。今年も初日の30日に「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP ドッキリも地球を救う4時間テレビSP」(19:00~23:10)を組んだ。

「そればかりではありません。2日目の31日、フジは『超ド級!世界のありえない映像大賞 衝撃!爆笑!感動!感情揺さぶる映像114連発』(19:00~21:50)を昨年に引き続きぶつけてきました。これらがコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)でまずまずの数字を取ったため、『24時間テレビ』の数字を奪ったとも言えるのです。来年の夏もフジはこれらの特番を入れてくると思います」

 来年の夏も暑いと思われるが、「24時間テレビ」は一体どうなる?

デイリー新潮編集部

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