「ナンペイ事件」から30年目の夏…特捜本部が最後の望みをかける7点に絞られた「有力な物証」

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30年目の夏

「女子高生が2人も射殺されたらしい。ほかにもガイシャ(被害者)がいるようだからすぐ現場に行ってくれ」

 電話口でそう告げられたのは1995年7月30日の夜。当時は不動産会社EIEインターナショナルへの不正融資を巡る二信組事件と、地下鉄サリンなど一連のオウム真理教事件捜査の真最中で、各マスコミの事件記者は、日々取材に忙殺されていた。

 そんな時に起きたのが、重大未解決事件の「八王子スーパー殺人事件」だった。八王子市のスーパー「ナンペイ」で、アルバイトの女子高生2人とパートの女性が頭を拳銃で撃ち抜かれるという、日本の犯罪史上例を見ない凶悪事件である(以下「ナンペイ事件」)。...

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