“大谷効果”で日本人客も激増! ロスでの「ドジャース観戦」に“透明なバッグ”が必需品な理由

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透明バッグを持参

 8月ということもあり、家族連れも含め、ドジャースタジアムには日本人も大勢詰めかけていた。ここで、日米の野球観戦の違いをいくつか。まず、トイレ。

「私がロスで観戦するのは、コロナ前の2018年以来なのですが、大谷人気のすごさなのかと思ったのはトイレでした(笑)。というのも、メジャーの球場はどこもトイレは入り口が何か所もあり、個室も便器も多い。そのため、日本のプロ野球場でおなじみの、トイレの行列などまずないのですが、今回は列ができていました」

 入場時には探知機付きのゲートをくぐり、手荷物チェックも行われる。これも、山内氏が前回18年にはなかったことなのだが、「クリアバッグ持参」がドジャースタジアムでは義務付けられている。

「縦30センチ、横30センチ、幅15センチの透明のクリアバッグに必要なものを入れて入場します。リュックサックなど、それ以外のカバン類はロッカーに預けなければいけません。バッグには買ってきた弁当や開栓していないペットボトルなどを入れてもOK。ただ、クリアバックは現地で買うと高い。Amazonで買えるので、もし観戦に行くなら、事前に買っておいた方がいいですね」

 また、以前と変わらず規制されていることもあった。山内氏にとっても絶対に外せないカメラの持ち込みだ。

「スタジアム内に持ち込めるレンズは、6インチ(約15センチ)以内となっています。プロ機材を持ち込んで、写真を撮って商売されるのを防いでいるのです。入り口で担当がメジャーや物差しで測り、確認します。私は28-200ミリのズームレンズと、スタジアムの全景を撮りたいと思っていたので魚眼レンズを持っていきましたが、どちらもクリアしました」

 日米の野球観戦の違いをもう一つ。最も身近に出る「ゴミ」の問題だ。あちらでは、客は食べたり飲んだりして出たごみを、そのまま座席の下に置きっ放しにして帰るという。日本ではスタッフ総出で袋を広げて持ち燃える・燃えないなど、捨てる場所を案内したりするが、あちらはそうではない。

「これは本当におどろきますね。時々、自分のごみを持って捨てに行く米国人を見ることがありますが、本当に珍しいと感じるほどです。試合が終わった後の客席の下はゴミだらけと言っても過言ではありません。凡そですが、ビールは2500円から3000円、缶ビールが2000円、ホットドッグが1300円、チーズバーガーは1800円、ペットボトルの水も1000円超はします。スタジアム内で買うと高いので、スーパーで弁当などを買って持ち込むのですが、5万6000人収容なので、出るごみの量も半端ないです」

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