「ひだまりの詩」大ヒットのウラで進んでいた危機 理想の夫婦はなぜ、離婚してしまったのか

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元「Le Couple」藤田恵美インタビュー第4回

「ひだまりの詩」で知られる元「Le Couple」の藤田恵美(62)。大ヒットを記録した夫婦ユニットは、その後、順風満帆とはいかなかった。精神的な圧迫や役割分担の不均衡が積み重なり、藤田は活動休止と離婚を決意する。9月6日にはライブ「camomile breeze ~9月の庭~」を開催するが、今だからこそ明かせる離婚の理由、元夫・藤田隆二との関係、独り身となった今を語った。(全4回の第4回)

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――夫婦ユニットとしての良さ、難しさはありましたか。

 仕事と家庭が完全に分かれているわけではなくて、24時間ずっと仕事が横にあるような感じでした。すぐに打ち合わせができるという利点もありますが、その分、オンとオフの切り替えが難しかったです。

 表向きは私がメインで歌っているように見えますが、実際は彼の方が先のことまでいろいろと考えて、率先して動くタイプでした。私はあまりそういうふうに考えないので、意見の違いで結構怒られることもありました。忙しくない時ほど、彼は危機感を持ってピリピリしていたように思います。

――結婚生活を終えることになった理由は。

 暴力ということではありませんが、彼が色々な面でこだわっていたり、物事を突き詰める性格だったので、あまり深く考えることをしない私にとっては精神的に追い詰められてしまったのだと思います。

 時間が経つにつれて、夫婦としてやっていくのは無理なんじゃないか……私も歌は……芸能界はやめて普通に戻って、この活動をしない方がいいんじゃないかと。それは、イコール離婚をして……お互い普通の生活に戻ること。その方がいいんじゃないかと思いましたね。

――お二人は理想のご夫婦のように見えました。藤田さんご自身も、ご両親が離婚されたこともあって、どこかで理想の夫婦を追い求めたというようなことはあったのでしょうか。

 そうですね。理想の夫婦というよりも、家庭という感じですね。私は幼稚園の頃からこの仕事をして、小学生の時に両親が離婚して……。いつも普通じゃないという状況の中で、子どもの頃から負い目というか、コンプレックスを抱えていました。

 他の人からは「私も劇団に入りたい」「人前で歌いたい」って言われたんですが、私からしたら、逆に普通の家庭の中で過ごしたり、放課後はみんなで楽しく遊んだりすることに憧れていたんです。

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