「師団長の遺体はゴミ焼却炉に」…“玉音放送の録音盤”を狙った反乱派の非道 「次郎物語」作者の息子が明かしていた無残な情景【週刊新潮が伝えた戦争】 #戦争の記憶
録音盤が救われた緊迫の経緯
昭和20(1945)年8月、御前会議でポツダム宣言の受諾が決定したとき、陸軍中央の一部将校は徹底抗戦を呼号。14日から15日にかけて、近衛師団を巻き込んで宮城(皇居の旧称)を占拠し、15日正午に予定された天皇の玉音放送の録音盤を奪取しようとした。
その反乱の経緯は、これまで様々に語られ、描かれてきた。中でも有名なものは半藤一利氏(出版当時は大宅壮一・編)のノンフィクション『日本のいちばん長い日』だろう。1967年と2015年に映画化もされ、ともに大きな話題を呼んだ。...

