ついに佐々木朗希がリハビリ登板へ…“投球フォームの修正に難色”からどこまで変わったか

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自分にはこれが合っている

 ロバーツ監督のコメントによれば、投球フォームのマイナーチェンジは「投手コーチと相談中」であり、佐々木はマイナー降格しての調整ではなかったので、相談相手はプライアー投手コーチしかいない。ここで思い出されるのが8月5日、約3ヶ月ぶりの会見に応じた佐々木本人のコメントだ。

「痛みが出るべくして出た投げ方、動きだった。それが正常だと思ったことが正常ではなかった。正常の動きと、痛かったときの違いを見つけられた」

 長いリハビリ期間を経て、痛みを伴わない投げ方を自分で見つけたようなニュアンスに聞こえたが、実際はそうではなかったようだ。

 現地で取材している関係者の話を総合すると、ドジャース首脳陣は佐々木の投球フォームの欠点と、球種の少なさをかなり早い段階から指摘していたという。しかし佐々木は、フォームの修正などを拒否し、ペナントレースの開幕を迎えてしまった。

「佐々木が頑なに拒んだと聞いています。『自分にはこれが合っているんだ』と言って、とくに投球フォームのマイナーチェンジには強い抵抗を見せていたそうです」(米国人ライター)

 佐々木の頑固さに驚いた関係者も多かったが、本人が聞き入れない以上、「前」には進まない。ドジャース首脳陣は助言を続けたが、最後は「痛い目に遭わなければ分からない」と、未熟なまま公式戦のマウンドに立たせたのではないだろうか。

 また、プライアー投手コーチは、リハビリ期間中の佐々木の様子も語っていた。

「ホーム(ゲーム)では9イニング、ほぼ全部、ずっとベンチの下にいて、試合を見ていたから。イヤでも学ぶことになる。今の彼はメジャーの試合を見ながら、良い投手、悪い投手、どちらとも言えない投手を観察させられてきた。そこで学べることもきっと多かったと思うよ」

「ベンチの下」とは、選手、スタッフ用の一室のことである。

考える時間はあった

 ドジャー・スタジアムのバックネット付近には半地下状の部屋があり、球場に差し込む太陽光が小窓から入ってくるだけで、ようやく手元が見える程度という。IL入りした選手でも、マイナー降格が通達されていない選手は、ホームゲームのある日はこの薄暗い半地下部屋か、ベンチに続く上り階段の途中での観戦が義務づけられており、佐々木にも「例外は認めない」と厳命されていた。

「佐々木はマジメに試合を見ていたそうです」(前出・同)

 活躍する選手たちが“眩し過ぎた”からか、試合後のロッカールームには入ってこなかったそうだ。しかし、プライアー投手コーチの言う通り、考える時間は十分にあったようだ。

「彼の持ち球はフォーシーム(直球)、スプリット、スライダー。右打者の膝元に沈んでいくツーシームの習得は投球の幅を広げると思います」(前出・同)

 ドジャース専門メディア「Dodger Blue」の公式Xは、復帰マウンドも近いような論調だったが、ロバーツ監督は佐々木の次回がライブBPになるのか、マイナー戦になるのかも「まだ決まっていない」と語っていた。

 ドジャース入団が決まった直後、「真綿で包んだように大切に、大切に育てていく」との米報道もあったが、実際には厳しい一面も見せていたようだ。頑固さ、信念も大事だが、変える勇気も必要だ。

「Restart」が切られた――。

デイリー新潮編集部

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