夏の甲子園、ベンチ外から“伝説”を作った「ラッキーボーイ列伝」 元ヤクルトの名選手もまさかの大活躍
甲子園のベンチ入りメンバーは、地方大会を戦った選手たちがそのまま選ばれるパターンが多いが、出場決定後にメンバーが再考され、地方大会ではベンチ外だった選手が甲子園の晴れ舞台でヒーローになった例もある。そんな“伝説”の男たちを特集する。【久保田龍雄/ライター】
夏の静岡大会ではスタンド応援組だったのに、入れ替わりでメンバーに抜擢された甲子園で“奇跡を呼ぶ男”になったのが、2007年の常葉菊川・伊藤慎吾だ。
同年のセンバツ優勝校で、春夏連覇を狙う常葉菊川は、3回戦の日南学園戦で、プロ注目の左腕・有馬翔(元ソフトバンクなど)に7回まで散発3安打に抑えられ、0対3と敗色濃厚だった。...

