「こっちも録音をとっていますから彼女のウソは立証できます」田久保伊東市長の“ニセ卒業証書”チラ見せ「19.2秒反論」に副議長が再反論
間に「いやいやちょっと」が入っている
だが、青木氏は「彼女はウソをついている」と再反論する。
「向こうも録音をとっていたようですが、こっちもとっています。もちろん普段はこんなことをしないですよ。彼女の場合は、後で何を言い出すかわからないと思ったので保険をかけておいたのです」(青木氏)
その録音によれば、19.2秒は、田久保氏が卒業証書とアルバムを机においてからしまうまでの時間だという。
「議長の『ちょっと見せてよ』という声が入っているので、そこからカウントした約10秒が我々が見せてもらった時間です。ただその間、ずっと見せてもらっていたわけではないのです。最初が1秒。その後、議長からの“ちゃんと見せて”という意図でかけた『いやいやちょっと』という言葉が入ります。そしてまた2~3秒見せてもらって閉じられた。議長の『いいじゃん』という言葉も確かに入っていますが、それを強調して、その前にあった『いやいやちょっと』という声をなかったことにしているのは明らかにおかしい」(同)
公開すればスッキリするのでは、と聞くと、
「田久保氏の声も入っていますから、彼女の許可を取らずに公開するとまた何を言われるかわからないので…」(同)
ただし、録音を起こしたテキストについては近く公開する方向で検討しているという。
弁護士倫理に反するのではないか
しかし仮にチラ見せだったにせよ、ちゃんと見せたにせよ、問題の本質からズレたどうでもいい話である。ただ、百条委に田久保氏の補助人として出席した福島正洋弁護士に問題が生じる可能性があると青木氏は指摘する。
「田久保氏は弁護士の助言のもとでこのような虚偽の主張をしているわけです。もし弁護士の入れ知恵ならば弁護士倫理に抵触する行為ではないでしょうか」(同)
そもそも田久保氏が改めて「ニセ卒業証書」を見せてくれればいいだけの話であるのだが、はたして「チラ見せ論争」はどのような決着を見るのかーー。
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