「広瀬すずがなかなか出てこない」 「ちはやふる-めぐり-」の低視聴率に日テレが青ざめる

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「あんぱん」の原菜乃華がライバル役

「24年4月期は、土ドラ10の第1作として小学館の雑誌で連載された漫画をドラマ化する予定でした。ところが、前年10月期に放送された日曜ドラマ『セクシー田中さん』の原作者が、脚本のトラブルが原因で自殺。その影響で同じ小学館が発行元の漫画が使えなくなってしまいました。そこで急遽、森本慎太郎(SixTONES)を主役に『街並み照らすヤツら』を放送したのですが、第9話で2・1%という日テレのドラマ史上最低の視聴率を記録してしまいました。それ以降のドラマも不振だったため、今年4月に土曜夜10時台のドラマ枠が廃止され、元の水曜夜10時に戻ってきたというわけです」

 出戻った先でも調子は戻らなかったということか。

「前作の『恋は闇』は改変初作だから仕方ないと見られていました。それだけに『ちはやふる』は期待されていたし、自信もあったはずです」

 なぜ数字が取れないのだろう。

「映画が当たったのは9年も前です。それに百人一首は小難しいので、老若男女が喜んで見るということにはならないのでしょう」

 そもそも主演が広瀬ではない。

「今回の主演は當真あみ(18)。まだ若いですが、23年の大河『どうする家康』(NHK)では家康(松本潤)の娘・亀姫役、24年1月期の日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS)では指揮者を目指す高校生役で評判を呼びました。今回の『ちはやふる』では、長期積み立て投資が趣味で早期退職こそ人生の最適解というドライな高校生を演じています。彼女の母親役は内田有紀、父親役は要潤、さらに、朝ドラ『あんぱん』(NHK)でヒロインの妹役を演じて注目されている原菜乃華が主人公のライバル役として起用されています」

広瀬がなかなか出てこない

 連ドラ版には映画「ちはやふる」の競技かるた部OBも出演している。

「競技かるた部の顧問役の上白石萌音ほか、佐野勇斗、森永悠希、そしてライバル校の顧問役として広瀬も出演します」

 広瀬は原菜乃華が通う高校の顧問のようだが……。

「初回の終盤、上白石が広瀬に《私かるた部の顧問になりました!》とスマホでメッセージを送ると、《本当!? 最高だー!!! 一緒に近江神宮めざそうね!!》という返信がありました」

 近江神宮(滋賀県大津市)は競技かるたの全国大会の会場、いわば高校球児の甲子園のようなところだ。もっとも、このときなぜか広瀬はインドで現地の子供たちにかるたを教えている。

「事前に広瀬や原が登場すると喧伝していた割には、その後ちっとも出てこない。これでは“出る出る詐欺”と言われても仕方がない……。とはいえ、演出や脚本は決して悪くない。監督はじめスタッフは映画版『ちはやふる』を作った制作会社ROBOTが仕切っていますから、映画版同様、競技かるたの世界をハートフルに描いています。主演の當真はもちろん嵐莉菜はじめ級友たちの演技もいい。これでライバル役の原が本格稼働してくれば、最終話に向かって視聴率が盛り返す可能性も否定できません」

デイリー新潮編集部

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