夏の甲子園で本当に起きた“珍サヨナラ劇” まさかの凡ミスで敗退 「球場全体が敵のように…頭がパニックになった」と悔やむ球児も
連日球児たちの熱戦が繰り広げられている夏の甲子園だが、時には「まさか!」と思わず目が点になるような珍しいサヨナラゲームが見られることもある。過去の大会で本当にあった思いもよらぬゲームセットの瞬間を再現する。【久保田龍雄/ライター】
捕球しなければファウルだったのに、ラインギリギリの飛球をキャッチしてしまったために、珍しいサヨナラ右邪飛が記録されたのが、1970年の準決勝、東海大相模対岐阜短大付(現・岐阜第一)だ。
東海大相模の横手投げ技巧派・上原広、岐阜短大付の本格派左腕・湯口敏彦(元巨人)の好対照な投手戦は、2点を追う岐阜短大付が8回に4番・高橋幸広(元近鉄)が左越えに起死回生の同点2ランを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。...

