ネコの致死率はおよそ6割…現役獣医が見た“マダニ”媒介感染症「SFTS」の脅威と感染拡大の“最前線”

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ペット経由の感染リスク

「2~3年ほど前から、西日本でSFTSに感染した獣医さんの例を耳にするようになってきています」

 そう語るのは中国地方の動物病院で院長を務める現役獣医だ。

「もともとペットのSFTS感染は西日本で多く確認されていましたが、ここにきて東北や関東でも感染例が出てきています。最近でも、茨城県でイヌとネコの感染例が報告されました。西日本で感染例が多いのはおそらく国内での感染のスタート地点が西日本だったからだと考えられますが、今ではどこの都道府県で感染が出てもおかしくありません」

 2013年に国内で初めてSFTSの感染が確認されたのは山口県だった。それから12年が経ち、今年に入ってから半年間でヒトにおける感染例が報告された地域は24府県に上っている。

〈有料版の記事【イヌとネコはどちらが危ないのか? ヒトの致死率27%、発症者の9割が60代以上という恐怖のマダニ媒介感染症「SFTS」を回避する術を現役獣医が解説】では、実際にSFTSに感染したペットの症状や、感染を避けるための対策法などについて詳述している〉

デイリー新潮編集部

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