「ダブルインパクト」優勝の「ニッポンの社長」は業界では知られた存在 実力派コンビの行く末
漫才とコントの日本一
7月21日に日本テレビで放送された漫才とコントのお笑い賞レース「ダブルインパクト 漫才＆コント二刀流No.1決定戦」で、お笑いコンビ・ニッポンの社長が優勝を果たした。辻皓平とケツの2人から成るニッポンの社長は、業界内では実力者として知られていたが、一般層の知名度はまだそれほど高くない。この優勝は彼らが飛躍するきっかけとなるだろう。
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【写真】「ケツすぎる」「まじ？！」…ケツが結婚報告、嫁との衝撃2ショット
メンバーの1人であるケツは、7月19日深夜放送のラジオ番組内で結婚を発表したばかりだった。公私ともにおめでたいことが重なり、これから波に乗っていくことが期待されている。
ニッポンの社長のネタの特徴は、潔いほどの強引な「一点突破」にある。たった1つの設定やフレーズに固執して、ネタの中でそれを徹底的に繰り返す。単に同じことを繰り返すだけでは飽きられてしまいそうだが、切り口の絶妙さでねじ伏せて笑いにしてしまう。
彼らのネタの中にはバイオレンスや不条理の要素も多く、見る者は一方的にその異様な世界観に巻き込まれて、圧倒されてしまう。ツッコミらしいツッコミもなく、2人が提示する不可解な状況にただ身を委ねることになる。そのねじれた構造の中心にいるのがケツである。
ケツは、力強さと不安定さが同居した不思議なキャラクターの持ち主である。見た目に特徴はあるが、何を考えているのかよくわからない。ネタの中で理不尽な暴力を受けても、なぜかずっと空元気で強がる。だからこそその様子があまり悲惨に見えず、むしろ笑えてしまう。
彼のそういうキャラクターのおかげで、ニッポンの社長のコントにおける過激な表現がユーモアに転化されている。普通なら気の毒に見えるような状況ですら、ケツが被害者側だと笑いに変わる。それは単なるリアクション芸というのとも違って、本人がかもし出す「独特の雰囲気」によるものだ。
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