作家の小原晩が振り返る、「息をするのがむずかしくなる」ような初恋 自分の恋を予習復習するように聴いたaikoの曲とは
驚くほど自分の気持ちを歌っていたaikoの曲とは
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』『これが生活なのかしらん』などの著書で話題を呼ぶ、作家の小原晩さん。学生時代、初めての恋人との時間に心を揺らしていた彼女は、aikoのあの名曲を繰り返し聞きながら……。
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恋をしていると、aikoの曲のなかから、そのときのきもちにぴったりあうものを見つけて、なんども聴く。高校生のころからの習慣である。
中学生のころまで、aikoは「カブトムシ」と「テトラポット」のひとだった。
けれど、ある日のカラオケで、ともだちがわたしの知らないaikoの曲を歌って、そのときわたしは恋をしていて、その歌詞があまりにも、わたしのきもちを歌っているものだから、おどろいてしまった。
夕方ごろ、家に帰り、夜ごはんを食べて、お風呂につかり、ベッドに入ってぐっすり眠り、朝になったら菓子パンを食べ、制服に着替えて、玄関を出ると、よく晴れていて、なんとなく昨日のカラオケのことを思い出した。わたしは両耳に有線イヤフォンをさし、目にとまったaikoの「かばん」という曲を流した。
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