参政党の“ランク制度”の考案者が「確かにマルチっぽい」と明かす 「怪しげな健康食品や1万円するシャンプーが売られていた」証言も
「ルノアールで、投資について説明された」
さる元参政党員は、マルチ関係者の党員から迷惑を被った実体験を明かす。
「結党の頃から、ネットワークビジネスに関わっている党員は結構いました。党関係のイベントに参加し、そこで出会った人たちと食事などすると、SNSの友達になることが多い。すると後日、友達になった人が自身のセミナーを告知していたり、直接セミナーに勧誘されたりすることがあった。私も党員から声をかけられて、新宿のルノアールで、毎月最低5万円を積み立てる投資について説明されました」
ちなみに、党員の間では隠語が使われていたとか。
「党員としても、世間から冷たい目で見られている自覚はありました。だから、飲み屋などで党員同士で話すときは周囲に参政党だとバレないように、党のことを“ダイダイ”と呼んでいます。イメージカラーのオレンジ色のことです」(同)
アムウェイが作ったプログラム
つぶさに調べると、ネットワークビジネスで知られる商品や、マルチ関係者と親密に納まる写真を、SNSに投稿する地方党員は数多く見受けられる。
カルト問題に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏によれば、
「参政党には〈ジョージタウン大学日米リーダーシッププログラム修了〉とされている幹部がいます。これはマルチ商法で知られるアムウェイがジョージタウン大学と提携して作ったプログラムです」
神谷代表が立ち上げたイシキカイカク株式会社のサイトでは、
「過去に科学的に怪しげな健康食品や1万円前後するシャンプーなど、マルチ界隈が好むような商品が売られていました。神谷代表は“業者から持ち込まれたものを代理店のような形で売っていただけ”という旨の言い方をしていた。事実でしょうが、結局神谷さんのところに寄ってくるのはそういうジャンルの人だという証明だと思います」(同)
後編【「カルト宗教でも用いられる勧誘手法」 参政党にはなぜマルチ商法関係者が集まるのか 「隠語を使って会話も」】では、参政党にマルチ関係者が集まる理由について、より詳しく報じる。
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