「チープ」「荒唐無稽」でもなぜ人気? 櫻井翔・主演「放送局占拠」の“ツッコミどころ満載”の魅力

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第4話はドリフのコント

「子供を失った母親という迫真の演技に、賞賛の声も上がっていました。今回は舞台をテレビ局としたことで、これまでよりロケにお金がかからなくなった。その制作費がゲストに回せているのかもしれません。コント仕立ての安っぽいドラマにもかかわらず、櫻井はじめ妻役の比嘉愛未やソニン、瀧内公美たちも大真面目に演じているのが、妙な魅力になっている可能性はあります」

 ちなみに次回、第4話の予告には「金だらい落下で頭部陥没の危険」とある。これじゃあザ・ドリフターズのコントだ。もっとも、ドリフのコントはTBSとフジのイメージが強い。

「覚えている方は少ないかもしれませんが、かつて日テレにも『日曜日だョ!ドリフターズ!!』という番組があったんですよ。TBSの『8時だョ!全員集合』を休ませて、そっくりに作った番組でしたが、半年で終了しました」

 自虐なのだろうか。ちなみにXの全投稿データを学習して生成される人工知能チャット(Grok)はこんな書き込みをしている。

《放送局占拠のこれまでの話では、占拠犯がテレビ局を乗っ取り、政治家らの過去の犯罪や隠蔽を暴く展開が中心。具体的なテレビ局自体の闇、例えば局ぐるみの接待隠しは直接描かれていないが、メディアの役割を通じて社会の暗部を抉るストーリーは超胸熱!今後の展開に期待だぜ。》

「さすがにそれは難しいでしょうね。ともあれ、コント仕立てにすることでフィクションであることを明確にしつつ、現実の闇を斬るドラマにするという手は使えるかもしれませんね」

 もしシリーズ第4弾があるのなら、「県議会占拠」なんかどうだろう。武蔵には兵庫県警に出向してもらって……。

デイリー新潮編集部

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