「ご記憶が不確かになる度合いが増えて…」 心配される上皇さまのご体調 「侍従職のOBに対して初対面のようなお振る舞いになることも」

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「運動は心臓へのご負担を考慮して当面取りやめ」

 小室圭さん・眞子さん夫妻(共に33歳)に第1子が誕生したことを宮内庁が発表したのは5月末のこと。最近になって圭さんの現地でのイクメン姿がキャッチされた。片手でわが子を抱く姿からは幸せな暮らしぶりが伝わってくる。そんな慶事の折、御年91になられる上皇さまは、先頃持病のある心臓の検査で東大病院に入院され、7月18日にご退院。今後は投薬を続けつつ、日々の運動量を調節しながらお過ごしになる見込みだ。ご体調が懸念される中、8月下旬のご静養に向けては「特別態勢」が敷かれ、また、周囲は心臓以外にも「高齢者特有の症状」に気を配っているという。

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 上皇さまは7月14日、心臓への新たな治療にあたり、投薬量の調整などのため東大病院に入院された。宮内庁担当記者が言う。

「5月に検査入院された際、自覚症状はないものの一定以上の負荷がかかると心臓の筋肉に血液が十分に送られない『無症候性心筋虚血』と診断されていました。その後、冠動脈から心筋への血流を促す薬を服用されてきましたが、症状は改善せず、新たな内服薬を追加するため、今回の入院に至ったのです」

 入院中の検査では、心臓の上部で発生する「上室性不整脈」も確認されている。

「上皇さまは脈が速くなる症状がありました。新たに投与された薬は心臓への負担を和らげる効果があり、不整脈の改善も期待できるとのこと。ただし今後は、日常的になさってきた運動は縮小せざるを得ません。具体的には、お住まいの仙洞(せんとう)御所内で続けられていた階段の上り下りが、心臓へのご負担を考慮して当面取りやめとなります。また上皇后さまと一緒になさってきた赤坂御用地内の散策も、時間と距離を短縮して再開される予定です」(同)

「ご休息のお時間を設けることになる」

 日課である運動のみならず、今回の追加投薬によって、上皇さまのお暮らしには少なからず影響が及んでいる。先の記者によれば、

「上皇ご夫妻については、7月下旬に那須で静養される日程が内々に検討されていました。ところが今回の入院で、予定は白紙に戻ってしまったのです」

 ただし、

「もう一つ、8下旬に軽井沢で静養なさるための準備が進められており、こちらはまだ実現の可能性があります。何より、当のご夫妻が強く希望されているというのです」(同)

 軽井沢町はご夫妻がテニスコートで出会われた思い出の地であり、さらには、

「ご夫妻がとりわけお心を寄せてこられたのが、戦後の混乱期、旧満州から引き揚げてきた人たちが入植した『大日向(おおひなた)開拓地』。入植者らとの交流は皇太子時代に始まり、平成時代も度々足を運ばれ、またコロナ禍を挟んで一昨年と昨年にも、ご夫妻は浅間山麓に広がる地区のキャベツ畑を訪問されています。今回も、長らく交流のある人たちとの再会を楽しみにされているのです」(宮内庁関係者)

 こうした上皇ご夫妻のお気持ちを受け、現地では万全な準備が進められている。町のさる関係者によれば、

「これまで上皇ご夫妻が滞在なさった際は、お帰りに軽井沢駅の貴賓室でお過ごしになっていましたが、今回は駅に到着された後にも、ご休息のお時間を設けることになる予定です」

「ご記憶が不確かになる度合いが増えています」

 そして、心臓と共に懸念されるのが、他ならぬ「高齢者特有の症状」である。前出の宮内庁関係者が打ち明けるには、

「上皇さまは現在、旧知の人の名前や顔についてのご記憶が、不確かになる度合いが増えています。例えば、長年お仕えした侍従職のOBなどがごあいさつで御所にうかがった際、ご記憶の喚起が難しく、初めてお会いになる相手であるかのようなお振る舞いをなさってしまうこともあるのです」

 とのことで、

「そうした際、周囲にお控えする側近らは、上皇さまに“陛下、こちらはあの人ですよ”などと促したりはしません。上皇后さまもまた、会話の流れを見ながら臨機応変に応対されています。上皇さまのお気持ちの中にネガティブな要素が生じないよう、細心の注意を払われているのです」(同)

 7月31日発売の「週刊新潮」では、上皇さま、さらにおそばでお支えする上皇后さまのご体調について、医師たちの解説を交えながら特集する。

週刊新潮 2025年8月7日号掲載

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