美少女アイドル、“引きこもり”“不登校”だった過去に誇り 「センターなのにブサイクって言われたくない」就活から始まったグループへの愛
美しい姿、アイドルらしい姿を見せたい
メイクの勉強や、ダイエット、さらに人見知りな性格を克服しようとコミュ力をつけるためにと“ギャルの動画”を見ている。アイドルとしての自分に求める理想は高い。
「仕事の現場では明るく見えるかもしれませんが、人見知りだからちょっと無理して元気に振る舞っていることもあります。なので、ふとした瞬間にすごく怖い顔になっていたことがあったんですけど、それが嫌で。私はアイドルには疲れている顔を見せないものだと思っています。なので、自分もそういう顔を見せないアイドルになりたいし、弱音とかも吐かないようにしています。等身大というよりも、やっぱりアイドルはアイドルとして、美しい姿、アイドルらしい姿を見せたいので」
テレビやラジオとメディアでの一人の仕事も多いが、頭にはグループのことがある。
「ソロの仕事は全然慣れないです。ずっと緊張しています。私1人の印象で『Rain Tree』ってこんなグループなんだと、悪く思われたくはないですし、できれば少しでも『Rain Tree』の爪痕も残したいと思っているので。自分一人だけのことなら全然気楽なんですけど、そこはグループの一員なので」
メンタルが強くなったのかは分かんないんですけど…
TikTokの企画動画「#推しを自慢してみるなど。」では「この美少女は誰?」と話題を呼び、アカウントの総再生数4,000万回を記録。知名度も一気に上がったが、そこにもアイドルとしての葛藤がある。
「TikTokで私のことを知ってくれる方が増えて嬉しいんですけど、動画のコメント欄に『この子自撮り界隈の子だよね』と書かれていて。アイドルだと思われてないんですよ(苦笑)。インターネットで有名になるのは、憧れもあったし本当にありがたいことだと思っていますが、、やっぱり『Rain Tree』というグループが好きで、グループの動画を見て知ってもらえるのが個人的には理想だなって思います。ただ『綾瀬ことり』として活動したとしても、意味はなくて。『Rain Treeの綾瀬ことり』だから、私は活動できているんです。だから自分一人では価値はないんです」
将来の不安をなくすために飛び込んだアイドルの世界。今、将来への不安は少しずつ解消されているという。
「最近は未来が見えてきたというか。『Rain Tree』のメンバーとだったら、東京ドームの舞台に立てるんじゃないかなって思っているんです。なのでメンタルが強くなったのかは分かんないんですけど、未来が明るくなりました。先の不安はまだありますが、以前よりは軽くなったのかなって思います」
綾瀬はいま、自分に足りないものを冷静に見つめ、それを乗り越えるために、一歩ずつ前へと進んでいる。かつて視線を合わせることすらできなかった人見知りの少女は、いま、数千、数万のファンのまなざしをまっすぐに受け止めるアイドルへと、生まれ変わろうとしている。







