美少女アイドル、“引きこもり”“不登校”だった過去に誇り 「センターなのにブサイクって言われたくない」就活から始まったグループへの愛

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「来年までにデビューできなければ辞めよう」

「FINALIST」としての活動が始まるも、デビューするかは未定で、カレンダーは真っ白。当初はSNSを更新するか、SHOWROOMでの配信程度しか活動はなかった。握手会などのイベントも、同じオーディションの合格者による「WHITE SCORPION」と合同で、衣装や企画も自分たちで用意する苦節の時期を過ごした。

「デビューするまでは本当に自信がなくて。アイドルだからメンタルが下がったところは見せたくないから、明るくしてたんですけど、普通に“ドカ病み”してました。この先の将来も不安だし、正直このまま来年までデビューできなかったら辞めようと思ってました。でも辞めた後も、就職先も進学先もないから、本当にどうしようって」

 そんな何者でもない苦しい時期を経て、「FINALIST」は「Rain Tree」へと名前を変え、今年1月にメジャーデビューを果たした。

「デビューシングルの最初のイベントが錦糸町だったんですが、その時自分はアイドルになったんだなと実感しました。私たちのためだけに用意された衣装を着て、ステージに立って。そこに想像以上のファンの方が来てくださったことにもすごく感動して。ずっと応援してくれていたお母さんも来てくれました」

センターへの「複雑な思い」を乗り越えて

 アイドルとしてデビューしてから、現在までにリリースされたデジタルシングル2曲で綾瀬はセンターを務めているが、当初は複雑な思いがあったという。

「メンバーの(遠藤)莉乃やリンリン(鈴野みお)がセンターをやりたいと話しているのを聞いていたし、その2人なら絶対なれるよと思ってたので。私がセンターになることは本当に想像してなかったんです。パフォーマンスがいい2人じゃなく、私がセンターになったことに申し訳なさも感じていたんですけど、せっかく選んでいただいたのに、クヨクヨしていたら駄目じゃないですか? だから、追いつけるように頑張ろうという気持ちに切り替えました」

 だからこそ、センターとしての意識は強い。

「アイドルグループのセンターって、そのグループを知らない人も一番最初に見るじゃないですか。そのときに『この子いいな』って思ってもらえるようなセンターになりたいと考えていて。曲のパフォーマンスもそうですし、『センターなのにブサイク』って言われたくないので、見た目も気を遣ってます。今はXのフォロワー数がありがたいことにグループ内で一番多いんですけど、そこもちゃんと維持できるように、『このポストは伸びなかった』『この自撮りの方が伸びるんだ』とか常に勉強しています」

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