「国分太一」降板でMC不在「テレ東音楽祭」 ゲスト「ニューヨーク」に賛否両論の理由
実質的にMC
7月9日に生放送された音楽特番「テレ東音楽祭2025~夏~」(テレビ東京系)の内容が話題になっている。その理由は、これまで長らくMCを務めてきた国分太一が降板してしまったため、「MC不在」という異例の体制で進行されることになったからだ。番組の進行役はこれまで通り田中瞳アナウンサーが務めていたが、「MC」という肩書きの出演者は存在しない状態だった。
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ただ、田中の横には「ゲスト」としてお笑いコンビ・ニューヨークの2人が立っていた。そして、この2人が実質的にはMCの役割を担っていた。それなのに彼らが公式に「MC」と呼ばれることがなかったのは、何らかの事情によるものだろう。彼らの出演には多くの視聴者から賛否両論の反応が寄せられていた。
この手の音楽番組では、アーティストが楽曲を披露する前後にMCが話をするパートがある。そこでは曲の紹介をしたり、曲を披露した後のアーティストと言葉を交わしたりする。しかし、今回はMC不在ということで、そういう場面はほとんど見られなかった。その意味ではまさに通常の意味での「MC」がいない状態だったのであり、ニューヨークが国分の役割を務めていたわけではなかった。
その結果、アーティストがすき間なく次々に登場して楽曲を披露していくという構成になっていた。そのようなフォーマットになっていたことに関して、視聴者から「見づらい」「物足りない」といった不満の声はほとんど出ることはなかった。むしろ、SNSなどで次々に切り替わる映像や画像を楽しむことに慣れている若い世代にとっては、形式張っていなくて見やすいと思われた可能性もある。
そんな中で、過去の秘蔵映像を紹介するパートでは、ニューヨークが前面に出ていた。彼らは昔の音楽番組でのアーティストのパフォーマンスを見ながら、独り言をつぶやくように率直な感想を述べていた。これを「面白い」と感じる人もいれば、「邪魔だ」と思う人もいたようだ。ここで賛否両論の声が出たのは、ニューヨークという芸人の本質にかかわる問題である。
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