「解体した胃や腸の中は米ばかりで…」 “季節外れ”のクマを人里に引き込んだ“ドングリの大凶作”
ヒグマによる事故が後を絶たない。今月12日には北海道福島町で新聞配達員の男性がヒグマに襲われ死亡する凄惨な事故も発生し、北海道は制度創設以降初めて「ヒグマ警報」を発令する事態にまで及んでいる。例年、クマの被害が増えるのは冬眠に備えて活動が活発化する9月~11月頃で、今回の事故はいわば“季節外れ”だ。なぜこの時期に事故が起きたのか、背景を専門家に聞いた。
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山にエサがないから“その場しのぎ”で里に下りてくる。かつてはこうしたクマが多かったが、近年、季節の区別なく里でのエサ探しが常態化したクマも出てきているという。...

